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《藁にも縋る》 ページ6

ここで君に出会ったのは

偶然と呼ぶにはあまりにも滑稽ではないだろうか。

きっとこれは決められた運命というものではないのだろうか。

 





 


高尾は人通りの多い道を、必死で自転車を漕ぎ進める。チラチラと感じる目線に高尾は、心の中で悲鳴をあげた。
そもそもなぜこんなことになってしまったかというと、学校の友人と知り合いの試合を見るために海常高校に向かっていた。だが、渋滞にハマると「試合に間に合わないから先に行く。」とだけ告げて先に行ってしまったのだ。歩きや、普通の自転車ならまだ許そう。だが、高尾の乗っている自転車の後ろにはリアカーがついていた。略してチャリアカー。


「(くっそー、ずげぇ恥ずかしい…。)」


そりゃあこんな道の、ど真ん中でリアカー引っ張った自転車が走ってたら普通見るよね。でも本人滅茶苦茶恥ずかしいのよ。頼むから写真取るな。Twitter乗せたら流石にキレるよ。著作権侵害だからね。頭の中で恥じらいを消すように言葉を並べる。


「(ってゆーか、さっきから気になってたんだけど…。)」


この時、高尾は非常にまずいことに気がついてしまった。さっきまでは友人が道案内をしていたため、目的地の海常高校までの道が分からない。


「(やべぇ、マジで参った。)」


途方に暮れて辺りを見渡してみた。そのとき目の前に海常高校の制服を見に纏って、黒髪を低い位置でお団子にした女子生徒の後ろ姿を見つけた。


「あ!ねぇ君!」


高尾は思わず声掛けた。すると黒髪のお団子の女子生徒がゆっくりと振り返る。黒縁メガネの奥のバイオレットダイアの瞳がパチパチと不思議そうに瞬きされていた。

地味な子だな。

それが高尾が目の前の彼女に抱いた第一印象だった。

《形無しDarling》→←《忘れかけた記憶》


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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 海常   
作品ジャンル:アニメ
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藤織 藍沙(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張って下さいね! (2015年7月31日 8時) (レス) id: dd65d1f829 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 更新、頑張ってください!まだかまだかと楽しみにしています!笑応援してます! (2015年6月22日 0時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます! これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします! (2015年4月9日 6時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いですね(⌒▽⌒) 頑張ってください (2015年4月9日 0時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海姫 | 作成日時:2015年2月27日 17時

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