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《お姫様の躾》 ページ22

Aは「涼太が可愛くない…。」と一人で呟いていると、突然頭をがしっと掴まれた。それもかなりの力で。隣の黒子も同じように頭掴まれてた。
腕を辿ってみると黒子と同じ服を着た赤髪の青年。Aはその青年に見覚えがあった。


「何やってんだお前ら…、それになんでお前ここにいんだよ! A! 」

「え、知り合い!? 」


その言葉に黒子と黄瀬、目を丸くする。Aは「久しぶり、大我。」と笑う。火神はその流れで「おう、久しぶり。」なんて言うが「いやちげぇよ。」とノリツッコミをしていた。そして首を数回横に振る。


「まぁ、いいや。その話あとで。今はこいつらをボコボコにする。」

「賛成っス。」


そう言って火神と黄瀬は口角を上げて笑った。が、目は笑ってなかった。Aはそんな2人に「あら、喧嘩はダメよ。」と声を掛ける。
その時、黒子が「はい。」といい手を挙げた。


「バスケ勝負で行きましょう。僕も入れて5or3でいいです。Aさんはスカートなので見学で。」


その提案に男達は乗ってきた。Aは「馬鹿ね。ズボンでも見学してたわよ。」といい笑うと近くのベンチに腰を掛ける。
その時、男達がとんでもない提案をしてきた。


「じゃあよ、あのお姫様を賭けて勝負しねぇか? 」

「「は? 」」


火神と黄瀬は目を丸くして声を上げる。黒子は黙って男達を睨む。男達はそんな黒子達をニヤニヤとしながら見ていた。


「俺達が勝ったら、あのお姫様連れて帰るぜ。お前達が勝ったら俺達が飯奢ってやるよ。」

「「「「乗った。」」」」

「「は!!? 」」


A達があまりにもあっさりと賭けに乗ったので、男達はすっ飛んだ声を上げる。そこはもっとこう…「Aを賭けるなんて反対だ! 」みたいな流れを予想していたので意外だった。


「俺、ちょうど焼肉食べたかったんスよ〜。」

「お、焼肉賛成。」

「焼肉屋にバニラシェイクはありますかね。」

「食後のデサートでバニラアイスくらいならありそうよね。」


Aはジャンプボールを上げるべくボールを持ちながら笑った。
これから始まるのはAや焼肉屋を賭けた試合ではない。Aという、彼等にとって絶対的な存在に手を出した躾だ。金輪際、Aに触れられないように圧倒的な差をつけて精神をいたぶる。


「さて、どこまで心が折れないでいられるかしらね。」


Aはニッコリと笑った。


「試合開始(ティップオフ)。」


バスケットボールが高く上げられた。

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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 海常   
作品ジャンル:アニメ
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藤織 藍沙(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張って下さいね! (2015年7月31日 8時) (レス) id: dd65d1f829 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 更新、頑張ってください!まだかまだかと楽しみにしています!笑応援してます! (2015年6月22日 0時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます! これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします! (2015年4月9日 6時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いですね(⌒▽⌒) 頑張ってください (2015年4月9日 0時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海姫 | 作成日時:2015年2月27日 17時

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