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《噂》 ページ2

春と呼ぶには少し暑くて、夏と呼ぶにはまだ少し寒い。そんな季節だった。黄瀬は明日の誠凛高校との練習試合に向けて、部活の練習に出ていた。黄瀬は頬から流れる汗をTシャツで拭った。


「なぁ、黄瀬。」

「あ、はい?」


その時、後ろから声を掛けられて振り返る。そこには3年の森山先輩が心底真面目な顔をして黄瀬を見ていた。
先輩や部員から声を掛けられることは決して多くない。海常のバスケ部員は黄瀬の事を"キセキの世代、モデルの黄瀬涼太"として見ている。どこかの有名人がいる、という生温い目線が嫌で、黄瀬も声を掛けることもない。そもそも黄瀬自身もモデルの仕事で部活を休むことが多くて、部活に参加することも少ないのだが。
だから、先輩が声を掛けてることが珍しくて、黄瀬は少し戸惑ったように返事をした。


「3年の間で、1年に地味なんだけどめっちゃ美人がいるって噂あんだけどお前知らない?」

「1年に...?」

「あ!その話な(ら)2年でもあ(り)ました!」


その話を聞きつけてスタメンの早川迄もが集まってきた。黄瀬は聞き覚えのない噂にクエッションマークを頭に浮かべる。はて、そんな子なんていただろうか?そもそも地味なんだけどめっちゃ美人とは、一体どういうことなのだろうか。


「お(れ)のク(ラ)スメイトが見た(ら)しいんっけど、地味な見た目してよく見た(ら)すっげー可愛い(ら)しいすね!」

「俺の聞いた噂もそんな感じだ。」

「へー、そんな子いるんだ。」

「小堀知らなかった?」

「今初めて聞いたよ。」


小堀が森山に頷く。「うむ、まだそんなに噂は広まってないみたいだな...。」と顎を持ちながら元から切れ長の目を更に細くして考える素振りを見せる森山。早川はそれを見て「も(り)やま先輩!お(れ)、その子見かけた(ら)声掛けます!」と息巻いていた。それに「お前が声かけたら、その子きっと驚くだろ。やめろ。」と突っ込んでいた。


「で、黄瀬はその子のこと知らないの?」

「俺も初めて聞く噂っス。」


小堀は「そっか。でもこの調子なら噂はすぐに広まりそうだね。」と笑った。黄瀬は「そうっスね。」と笑い返した。

《鮮やかな面影》→←プロローグ


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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 海常   
作品ジャンル:アニメ
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藤織 藍沙(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張って下さいね! (2015年7月31日 8時) (レス) id: dd65d1f829 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 更新、頑張ってください!まだかまだかと楽しみにしています!笑応援してます! (2015年6月22日 0時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます! これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします! (2015年4月9日 6時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いですね(⌒▽⌒) 頑張ってください (2015年4月9日 0時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海姫 | 作成日時:2015年2月27日 17時

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