バスケをやめた俺は。[男主]

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『んーふぁ〜...』



朝、先輩方が寝ている中、Aは目が覚ます。
今の時間は朝の４時だ。


彼にとってこの生活は、ずっと続けてきたため体が慣れている。目覚まし無しでこの時間に起きられるのは便利だ。

朝練は7時30分から。


彼は、こんな早く起きて何をするかというと、まぁ、いろいろだ。


まずは一時間のロードワーク。
約三キロ走っている。走りはじめて頃は二キロもきつかったのに進歩したもんだ。


バスケをやっていた頃はこのあとシュート練だったが、これからは素振りをすることにした。

あとは壁に向かってボールを投げる、ピッチングの練習。


そして、残った時間を勉強に費やす。




勉強をしようと思って、部屋に戻ると、さすがに先輩たちも起きていた。


「おう、藍沢、朝から自主練か？」

『はい、おはようございます』


汗かいた服を着替える。さすがにまだユニフォームは着ないが。

そして、勉強道具をだし、机に向かうA。
今日は数学のようだ。



カリカリカリカリ


「は？、何お前、勉強してんの！？」

『.......』



「おい、藍沢？聞こえてねぇの？」

『.......』



「藍沢！！」

『ひゃい！？』



御幸が、Aの耳元で大きな声を出して来たので驚いて変な声を出してしまう。

(超恥ずかしい。)



「...ぷはっ！ひゃいって...やべぇ腹いてぇ」

『.......』



これは彼の悪い癖である。
集中すると、周りの音が聞こえなくなる、というものだ。


よく言えば、すごく集中しているってことなんだが、前にもこういう失敗をして青峰にバカにされている。




((学習しろよ、俺！！))

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