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ーー嗚呼、痛い、痛い。苦しい。熱い。怖い。



嗚呼、こんなにも痛く苦しい旅があっただろうか。痛くても、苦しくても、進むしかない。後ろを振り向くことは赦されない。ーー赦されるはずが無い。



私は⋯⋯全てを踏み(にじ)り蹂躙してまで此処に立っているのだから。私は、奪ったのだ全てを。命も、心も、信念も、矜持も、清廉も、汚辱も、希望も、絶望も、生きる意味でさえ。



私の両手は、とうの昔に赤く染まり過ぎた。けれど、この手にある印がある限り⋯⋯私は進み続けなければ行けない。



コレは、私の罪と罰を示す゛烙印゛なのだ。地獄の果てを、進まんとする罪人の印。



嗚呼、私の心は矛盾している。赦されたいのに赦されたくはない、進みたくないのに進みたい。この心も、すでに壊れたのだろうか。



ならば、壊れたこの心すら擦り減らして私は私を利用する。その先にある、最果ての幸福な終焉(おわり)を見る為ならば私は進むのだ。



例え、体が無くなろうとも⋯⋯命を落とそうとも、私の意思は最果てを目指そう。ーーこの旅の終わりが、たとえ苦痛なるモノでも私は最期まで見届けるのだ。執筆状態:連載中





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作者名:千本桜 | 作成日時:2022年1月27日 18時

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