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プロローグ ページ2

〜Aside〜



ーーどういうことだ、この状況は。私は、さっきまでカルデアに居たはずだ。それで、確か⋯⋯次の異聞帯の話をしようとブリーフィングに行く途中だったはず。


何で、私は今゛エレベーター゛なんかに乗ってるんだ?別段、特別なこともましてやレイシフトした覚えもない。それに加え、カルデア内部にエレベーターなんて無いはずだ。



⋯⋯なら、私が今現在進行形で乗ってるこのエレベーターは何だ?いや、もしかしたらまた私の意識だけどこかに飛ばされた可能性も無きにしもあらずだがそうなると厄介だ。



今回は、近くにサーヴァントの気配もなければ姿も見えない。まぁ、隠れているだけかも知れないが⋯⋯。こんな狭いスペースに隠れる余裕も、広さもない。


もし、可能性としてあるならば違う場所から私を゛呼び出したであろう人物゛がどこかから覗いているくらいだろう。⋯⋯趣味が良いとは言えないが。



そう思いながら、頭の中をクエスチョンマークが埋め尽くしていくのを感じながらも今自分のいる場所をもう一度見渡した。



美しい装飾が細やかに所々施された、かなり凝った作りになっている。エレベーターの内部だけでこんなにも、細かい造りにしているなんて凄いな。



そう思いながら、うーんと唸りながら自身の手を見る。両手とも、着けていた黒の手袋は外されてはいなかった。右手の方だけ手袋を少しずらすと、そこには真っ赤な刻印がある。


どうやら、令呪(れいじゅ)も問題なく機能できているようだ。それに、サーヴァントとのパスも以前繋がったままだし⋯⋯。



そう、少しの安堵感にほっと一息つく。パスが繋がっているなら、そのパスを頼りにサーヴァントの誰かを呼び出すことも可能だろう。それだけ、できれば何とかこの状況も打破できるはずだ。



そんな事を思い、未だにガタ、ゴトと聞き慣れない音を響かせて動くエレベーターに首を傾げながらも一度誰かを呼ぼうと手袋を外しかけた時だった。



ーー不意に、何かがふっと耳元で微笑んだような気がした。そして、ソレに驚き固まっていると続いて誰かの穏やかな声が聞こえてくる。



?「やぁ」

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作者名:千本桜 | 作成日時:2022年1月27日 18時

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