とある少女の結末【D.Gray-man】 (ページ9)

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シンクロ率ページ9

コムイとの話を終えた後、リナリーが来るまで次は何しようと自室で考え込んでいた時だった。
不意に扉をノックされて外からリナリーの声がする。

｢Aちゃん、今時間ある？｣
｢すぐ行く｣

急いで扉を開けて外へ出る。
そこにはリナリーが微笑んで待っていた。

｢コムイさんから話は聞たよ。シンクロ率、だっけ？｣
｢そう。今から計りに行くから着いて来て｣
｢分かった！｣

そうしてエレベーターを使いヘブラスカの間へ向かう。
そこに居たのは人とも蛇とも言い難い不思議な巨大生物。

｢怯えることは、無い…｣

触手のようなものが体にまとわりつき、体中を探られるような気持ち悪さがする。
必死に耐えれているとすっと楽になる。
触手が離れていったから。

｢もういい、すまなかった｣
｢ううん、大丈夫｣
｢シンクロ率は94%もある。それと…お前は近いうちに、時を巡り、旅立ちを迎えるだろう。…私にはそう、感じられた｣
｢旅立ち？｣
｢意味は、そのうち分かるだろう｣

疑問を抱えながらも私はその"予言"を受け取った。
今の私にその意味は全くわからなかった。