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初任務 ページ6

歓迎会から数日が経った。
食堂で朝食を食べていると科学班のリーバーさんが

「初任務だ。一時間後に司令室まで来てくれ」

と声を掛けてきた。
元気よく返事をしてから食事を済ませて部屋へ向かう。
着慣れない団服を見に纏い、必要最低限の物を持って司令室へと歩き出す。

「初任務、か…。きっと大丈夫だよね」

幾度となく不安が押し寄せる。
その度に大丈夫だと言い聞かせてはいるけれど…物は試しって言うし、やるしかない。
身だしなみを整えてから司令室の扉をノックして入る。
そこにはリナリーとアレンが居た。
歳も近いため名前で呼ぼうと歓迎会の時に決めた。

「リナリーとアレンも一緒なんだね!」
「はい、お願いします!」
「よろしくね。取りあえずこっちに座って」

促されるままソファに座ると資料が配られる。

「詳しい事は後でその資料を見て欲しい。Aくんは初任務だったね。任務は大体イノセンスの調査なんだ」
「なるほど…。不可思議な現象が今回の任務地で起きているから、イノセンスか調査すると」
「飲み込みが早くて嬉しいよ。イノセンスだった場合は速やかに回収してくるように。任務についての事も移動中二人に聞いてくれ」
「分かりました」
「いってらっしゃい」

二人は「いってきます」と答え、私は少し躊躇って小さな声で「…いって、きます」と答えた。

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作者名:衿歌 | 作成日時:2019年7月30日 23時

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