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授業が終わればワラワラと私の周りに集まる。うーん正直頭が痛いから、あんまり寄らないで欲しいんだけどと思っているとメイが周りにいた人を払っていく。
「A怪我してるんだから!そんなに圧迫したら怪我悪化するじゃん!!」
『メイ、いいから……』
口ではそう言うが、助かる。
やはりメイだけが信頼出来る友人だ。
さてと、あとは緑間クンに謝らないといけないんだった。
とりあえず、3時限目、4時限目を受け昼休みになったため、教室を出る。メイが心配そうに一緒に着いてきてくれた。廊下ですれ違う人間から視線を感じるが、別に気にしていた方が疲れる。
緑間の教室はここかと開こうとしたらガラッと勢いよく開いた。そこには、身長がやけにでかい紫原が居た。
『紫原クン』
「あ、大ちんだ。どうしたのその怪我ー?」
『窓に押し付けられてガラスも割れて、頭も割れかけた。』
昨日の騒ぎ大ちんだったんだ、と無関心そうに答えた。今からご飯だからと彼は手を振り多分食堂の方に向かっていった。
彼のことを視線でおっていて本来の目的を忘れるところだった。
『緑間クン居ますー?』
「!大牟田、もう大丈夫なのか」
『わ、もう大丈夫だよ。』
「すまない、俺がもう少し早く行っていれば……」
『気にしないで、あ、じゃあさ、いつもくれるパン今月はタダで許してあげるわ』
そんな事でいいのか?と緑間本人は言いたげにしていたが、横にいたメイがいつもくれるパンって何!と食いついてきた。
『メイが放送部に行ってる日、私は旧図書室でご飯食べてたんだけど、月金は、緑間クンが来てくれてパン買ってくれるんだ。…まぁお金は私持ちだけど。』
「…しかし、お前の心がそれで良くても、その怪我とあのカメラはどうなるのだよ」
『カメラなら、芥川先生がお古くれたの。それも私の使ってたヤツと型式が似てるから使いやすそうだし。
緑間クン今日は、食堂?今日木曜だし。』
「いや、購買にするのだよ。……その手に持っている弁当は、旧図書室で食べるつもりなのだろう?」
正解と、ピースを作った。
メイにも一応旧図書室で今日は食べようと伝えていたため、メイも持っている。
『なら一緒に購買に行こ』
「あぁ、」
3人で購買に、と思った矢先、声を掛けられる。その人物は、赤司だった。
「俺も一緒に良いかな?」
『…いいけど、赤司クンはお昼は?』
「実は、購買に興味があってね。」
ということで四人で行く事になりました。
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年8月20日 20時