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3/11 友情 ページ12




「そのまんまで良いんじゃないか?」



えっ……?



「きっとその子はアーヤを助けられて良かったって思ってるよ。でなきゃ、命を懸けてまで助ける訳がねぇ。それに、毎年来てるんだろ。きっとすげえ喜んでるよ。」



そう言って若武はニッと笑った。眩しいくらい素敵な笑顔で。



「だからさ、今までみたいに生きようぜ!その早妃ちゃん?の分まで幸せにさ。」



みんなの温かさに堪えていた涙が一気に溢れ出した。次から次へと溢れる涙に声を出して思いっきり泣いた。



そんな私を彼らは最後まで見届けてくれた。



──良かったね。彩ちゃん。



不意にそんな声が聞こえた気がする。



ありがとう早妃ちゃん。



私、早妃ちゃんの分まで精一杯生きるね。



だから…最後まで見守ってくれたら嬉しい。



空がにっこりと微笑んだ気がした。



──彩ちゃんならきっとできるよ!





 





東日本大震災で



たくさんの人が命を落とした。



たくさんのものを失った。



今もなお見つかっていない人がいて



彼らを探している人達がいる。



たくさんのものを失ってけど



代わりに得たものもある。



命の大切さ



当たり前の喜び



今を生きている事が



毎日の当たり前の日々が



とても幸せな事なんだって



気付かせてくれた。



そんな出来事を



私は一生忘れないだろう。



この先も…ずっと___

【END】

 

あとがき→←3/11 記憶



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くらげ - こういう若い人たちが見ているサイトでこういったことをなさってすごいと思います (2022年12月20日 18時) (レス) @page13 id: c446d0bf5d (このIDを非表示/違反報告)
凛花 - 若武良いこと言うなぁ。感動しました。あの時の地震の怖さは忘れてならないと思いました (2020年7月7日 0時) (レス) id: e8c0aaebea (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 私の両親の実家はどちらも東北にあるのですが、東日本大震災の時は仕事の都合上、関東に住んでいました。毎年見る、沿岸部の景色はどんどん変わっています。宮城県にある、荒浜小学校という小学校をご存知でしょうか?ぜひ、行ってみてください。長文失礼しました。 (2020年4月22日 16時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ寄り虹色 - 私は関東に住んでいました。今は北陸に住んでいます。2011年の3月3日、震災の起こる少し前に引っ越して、親戚が被害に合い私の家族だけが無事でした。本当に人生ってどこでどうなるか分からないな、と思います。この作品で勇気が出た気がします。 (2020年3月12日 14時) (レス) id: 83bceea410 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜(プロフ) - 更新とても楽しみにしています。 (2020年3月10日 17時) (レス) id: ab659cd945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藤咲彩葵 | 作成日時:2019年3月9日 15時

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