5話 ページ5
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運命だと思った。神様からの贈り物だと。
ずっとずっと捜していた人を、ようやく見つけることができたから。
あの日、僕の世界から色がなくなってから三年の月日が流れた大学の入学式の日。新入生代表の挨拶をする人物が壇上に上がったその瞬間、稲妻が駆け巡るような感覚に陥った。
「春の暖かい日差しに包まれ___」
その鈴を転がしたような声が耳に届いた瞬間、間違いないと思った。
彼女だ。記憶が、本能が、魂が。彼女だと叫んでいる。
僕が嬉しい時も悲しい時もどんな時でもずっとそばに居てくれた暖かい声だ。
桜を散らしていく柔い風に長い髪が靡いている。すっかり大人びた顔立ちに昔の名残を感じ取れる。
気づけば、一筋の涙が頬を伝っていた。
__ああ、やっと見つけた。
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白霞(プロフ) - いちごアメさん» 応援のお言葉ありがとうございます。面白いとも言って頂けて嬉しい限りですございます。最後まで閲覧頂きありがとうございました! (2020年8月19日 17時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
いちごアメ - とっても面白いです!!これからも頑張ってください (2020年8月18日 21時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» そんな風に言って頂けて光栄の極みでございます!素晴らしい作品だなんて畏れ多い…!最後まで閲覧頂きありがとうございました! (2020年8月18日 12時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - す、素晴らしい!泣きました。とても面白い、悲しい?ような気がして面白かったです。(伝わらないような気がする。語彙力無くて、すいません!)とにかく素晴らしい作品でした。お疲れ様でした。 (2020年8月17日 21時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - くれーぷさん» そのように言って頂けて嬉しい限りです!こちらこそ閲覧ありがとうございました! (2020年7月28日 19時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月26日 0時