23話 ページ23
そうやって談笑していると時間はあっという間に流れていえ、気がつけば料理が運ばれて来た。
「頂きます。」
Aは昔から挨拶もしっかりしてるし出先でも「頂きます」や「ご馳走様でした」と言うことを忘れない。
そういう丁寧なところもまた好きだなぁ。
「美味しい…。」
「良かったね。」
フォークにパスタを巻き付けて頬張る姿を見て、昔一緒に食事をした時のことを思い出した。
昔は食べるのがすごく遅くて早く食べようとして喉にミニトマトを詰まらせたことがあったなぁ…。
ふと思い出したことをAに話すと、Aは苦笑して恥ずかしい…と呟いた。
「もう喉に詰まらせないでよね。」
「流石に大学生にもなってパスタ喉に詰まらせるのは恥ずかしいよ…。」
ケラケラと笑う姿にまた、魅せられた。
彼女は僕のことを忘れてしまったのに。僕はこの焦がれる想いを加速させていく。
どうすれば、この想いが止められるのだろう。
.
.
それから二人でたくさんの場所を巡った。
メリーゴーランド、ゴーカート、シューティングライド、お化け屋敷、ジェットコースター…挙げていったらキリがない。
どこに行ってもAは笑ってはしゃいでいた。
ちょっと残念だったのはお化け屋敷で全く怖がる素振りを見せず、寧ろ我先にと前に進もうとしていたこと。
格好つけられる場面がないじゃんか…。
でも、楽しそうに、カラカラと笑う姿を見て。
どうしようもなく、愛おしいと感じてしまうんだ。
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白霞(プロフ) - いちごアメさん» 応援のお言葉ありがとうございます。面白いとも言って頂けて嬉しい限りですございます。最後まで閲覧頂きありがとうございました! (2020年8月19日 17時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
いちごアメ - とっても面白いです!!これからも頑張ってください (2020年8月18日 21時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» そんな風に言って頂けて光栄の極みでございます!素晴らしい作品だなんて畏れ多い…!最後まで閲覧頂きありがとうございました! (2020年8月18日 12時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - す、素晴らしい!泣きました。とても面白い、悲しい?ような気がして面白かったです。(伝わらないような気がする。語彙力無くて、すいません!)とにかく素晴らしい作品でした。お疲れ様でした。 (2020年8月17日 21時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - くれーぷさん» そのように言って頂けて嬉しい限りです!こちらこそ閲覧ありがとうございました! (2020年7月28日 19時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月26日 0時