【ハイキュー】ど う し て こ う な っ た 。【白鳥沢】

可笑しい ページ9

五色side


今日、A先輩の様子が可笑しい。


「川西くん。ブロックの到達点、いつもより低いよ。もうちょっと高く跳べるよね」

「っ、....はい。すみません......」


主に川西さんに対して。

いつも「太一」って呼んでいるのに、何故か「川西くん」に変わっている。

心なしか、少し怒っているように見える。



はっきり言っていいですか？怒った顔なんて新鮮なんで、すっっっごく可愛いですッ！！！

不覚にも、その顔を向けられている川西さんに嫉妬を覚えてしまう。


「工、何ボーッとしているの。そんなんじゃ監督から大目玉食らっちゃうよ」


あと、眉間にシワ寄ってる。


いつの間にかこちらに来ていたA先輩は、俺の眉間にグリグリと指を当ててきた。


...っむああああああああ....ッッ！！ぁぁああっ、めっっっちゃ可愛い....！！！！


「じゃあ、頑張ってね」

「はい！！頑張りますっ！！」


今のだけでいつもの10000倍は頑張れますよ...！！

ふんっと意気込みながら練習に戻ろうとした瞬間



バコンッ！！！！



突然、後頭部に凄まじい痛みを感じた。


「〜っっ！？！！？」


痛すぎて声にならない。どうやらバレーボールが当たったみたいだ。


「だ、誰ですかぁぁ！！！俺の後頭部にボール当てたひと、は........」


ひくっ、と顔が引きつった。



だって、俺にボールを当てた犯人は


「あー...悪ぃ五色。ちゃんと見ていなかったわ」


文面からしたらちゃんと謝っているように見えるかもしれない。でも騙されるな。


物凄い棒読みだ。しかも目が完全にヤバい。あの人の黒目どうなってんの！？



白布さんがどんどん近づいてくる。え何するつもりですか、ちょ、ま、


「いだだだだだだだだ！！なんで髪引っ張ってんですかあ！！痛いってそこの部分だけ禿げちゃうからやめてください！！」

「あ？少しくらい我慢しろよ。コブが出来てないか確認してやってんだろ」


雑すぎですよ白布さん！！確認の仕方が心こもってない！
嫉妬は醜いものですよ！！やめたほうが、「テメェ喧嘩売ってんのか」なんで心読んでるんですか！？


「お前ごときがAさんに触れられるなんて1000年早えんだよ。出直してこいバーカ」

「っ、なんで、白布さんに決めつけられなくちゃいけない”ッ、んですか...いででででで！！」


A先輩は俺のモノですよ！！いくら先輩でも、ココだけは譲れません！！

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