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Aside
戻る方法も分からないということで、とりあえず今日はこのまま一日を過ごす事となった。
なので、私はいま英太....じゃねぇや、賢二郎と一緒に教室に向かっているのだが.....
「おーい英太ー、何でそんなに離れてんの?」
賢二郎はまるでストーカーのように私の後ろをついてくる。距離は10mくらい開いている。遠すぎか。
何かブツブツ言っているが、遠いから何を言っているのか分からない。ハキハキ言えよ。
私はズンズンと賢二郎のほうに歩みを進める。
「どうしたの?具合悪い?吐きそう?」
賢二郎は「あ.....、ふ....っ」とまるで乙女のように顔を赤くして、少しばかり震えている。
年中発 情期かお前。そう思わずにはいられなかった。
言っておくが、外見は英太だ。正直あまり見たいものではない。
「大丈夫?ねえ英太、」
「Aさんと、お、お、同じ教室、で、授業受けれるなんて、ゆ、夢みたいでぇ.....、」
感動していただけです....と続けた賢二郎。
えええー...そこ感動するとこ?お前私なら何でもアリか。愛が重いわ。
それはどうも、と返して賢二郎の腕を掴んで歩き出す。
後ろで「へ、Aさ、ぁ....」という甘い声がしたが、そんなのガン無視。
しかしその後、無視されたことで泣き始めた賢二郎を慰めるのは骨が折れるほど大変だった。
うん、とりあえず君はメンタルを鍛えようか。
.
「お”、終わったあ....」
長かった授業がようやく終わった。
英太はフレンドリーでクラスの人気者。しかし今日の英太の中身は賢二郎。私以外に対しての対応が塩すぎて泣けたよね。
咄嗟に私がフォローに入らなくちゃいけなくて大変だった。
休み時間に太一(外見は覚)が突撃してきた時はマジ殺意湧いた。
こちらとら賢二郎だけで体力的にも精神的にも削られてんだよボケえええ!
ってことで「帰れ!」と尻に蹴りをいれて退散してもらった。
その際に聞いた「A先輩の蹴りイイ感じです....!」という言葉はスルーした。
「あ、あの....Aさん.......?ぶ、部活、行かないんですか.....?」
「.......はあ」
ぶかつ、ブカツ、部活....そうだ、BU・KA・TSUがあるんだったあ....
ゴンッと机とおでこをくっつける。
これから起こることを考えると、胃がキリキリと痛んだ。
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ジョン岡田 - この作品も他の作品もとても面白いです!出来ればでいいんですが魔入りました入間くんのイフリート・ジン・エイトとムルムル・ツムルとイポス・イチョウのヤンデレできませんか? (6月7日 12時) (レス) @page33 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - めっちゃ面白いです!月一で読んでます! (2022年8月26日 20時) (レス) id: c548be024e (このIDを非表示/違反報告)
しらすちゃん - ぐっ……しらす先輩が神格型ヤンデレなのは尊いです、本当にヤバいです。太一くんはヤンデレになったら余裕であんなことやこんなことをしてきそうだから、真面目にヤバかったです。何周巡回すれば気がすむんだ私…! (2021年1月25日 17時) (レス) id: 3d9f573800 (このIDを非表示/違反報告)
紅威 - 返信ありがとうございます(泣) (2018年6月26日 0時) (レス) id: 82777b4911 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 紅威さん» 謝る必要なんてないですよ!コメありがとうございます! (2018年6月25日 17時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゴリラ好きの人間。 | 作成日時:2016年12月3日 9時