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Aside
「Aちゃ〜ん!やあっと来たねえ!」
待ちくたびれたよ〜、と恐ろしいほど笑顔の賢二郎を見て、私は「ああ、世界滅亡すんのか」とマジトーンで呟く。
だって体育館の扉を開けた瞬間、満面の笑みを浮かべる賢二郎(中身覚)がいるとか普通に世界滅ぶだろ。(失礼)
「ちょ、どんだけ追い詰められてんの?!てかその目は今どこを見てんの?怖ッ!」
ケラケラ笑う覚に殺意が芽生えるも、何とか落ち着かせて体育館に入る。
「オイA、お前疲れてんな。大丈夫か?」
「疲れてはいるけど死んではいないからまだ大丈夫。心配してくれてありがとう工。もしそこら辺で私がのたれ死んでいたら、骨を拾っといてくれないかな。あ、覚には絶ッッッ対渡さないでね」
「成程、かなりの重症だな。あと俺は工じゃねえ、瀬見英太だ」
あ、そういえばそうだった。
英太は私の肩を掴むと、「今日は休んどけ。ここで見学してろ」という言葉に頷きかけたが、このままじゃ英太の思惑通りじゃねえかと気づいた私は、「き、気持ちだけ貰っておくね」と足早に英太の傍から離れた。
あ、危なッ!つい頷きかけちゃったよ!完全に英太の流れに乗せられるとこだった!やばい本当怖い。
.
部活終了後、若利、獅音、隼人、そして私はあることを計画していた。
今まさに、それを実行しようとしている。
「賢二郎、ごめん!」
「っふえっ、なななッ...!!?Aさ....ッ!」
私は賢二郎(見た目英太)を後ろから羽交い締めにする。
何か息が荒い気がするけど私のこと病的に好きってことは知っているからもう何も言わないでおくね。(遠い目)
同じように、若利は覚(見た目賢二郎)を、獅音は工(見た目太一)を、隼人は英太(見た目工)を羽交い締めにしていた。
親指を上げてグッジョブ!とアピールする。
すぐに「真顔で怖いからやめろ」と隼人に言われた。何故だ。
一人、羽交い締めにされていない太一(見た目覚)は「え、何やってんすか」と戸惑っている様子。(※しかし真顔)
「太一!ちょっとこっちに来て!一生のお願い!」
「Aさんの頼みなら今すぐ行きます」
THE・単純男。それが太一。
「エッ、ちょ、ちょっと?え、何なのコレ?ねえ?おーい、聞いてる?」
覚のことは目もくれず、私達は入れ替わっていた五人を輪にして、ガッと頭を掴む。
「せーの!!」
一斉に五人の頭をガツンと打ちつけた。
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ジョン岡田 - この作品も他の作品もとても面白いです!出来ればでいいんですが魔入りました入間くんのイフリート・ジン・エイトとムルムル・ツムルとイポス・イチョウのヤンデレできませんか? (6月7日 12時) (レス) @page33 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - めっちゃ面白いです!月一で読んでます! (2022年8月26日 20時) (レス) id: c548be024e (このIDを非表示/違反報告)
しらすちゃん - ぐっ……しらす先輩が神格型ヤンデレなのは尊いです、本当にヤバいです。太一くんはヤンデレになったら余裕であんなことやこんなことをしてきそうだから、真面目にヤバかったです。何周巡回すれば気がすむんだ私…! (2021年1月25日 17時) (レス) id: 3d9f573800 (このIDを非表示/違反報告)
紅威 - 返信ありがとうございます(泣) (2018年6月26日 0時) (レス) id: 82777b4911 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 紅威さん» 謝る必要なんてないですよ!コメありがとうございます! (2018年6月25日 17時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゴリラ好きの人間。 | 作成日時:2016年12月3日 9時