【ハイキュー】ど う し て こ う な っ た 。【白鳥沢】

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Aside


今日もいい天気ですね！と話しかけてくるソイツは、犬のような人懐っこい笑顔を向けてくる。

うん。今日は一日中雨だよ。目見えなくなったのかな。


「ど、どうしたんですかAさん？まるで目の前でエサを取り上げられたカメレオンのような顔をして...！」

「具体的な例えありがとう。でもごめん。よく分からん」


さり気なくディスられたことはスルーする。もういちいち反応してられない。

ていうか太一が表情豊かとか怖ッ。
今日は私の命日か何かか。それとも世界滅亡か。


「A、ちょっとこっち来てくれ」


獅音ンンン！常識人がやっと来てくれた！


獅音が困ったような笑みを浮かべて、私を手招きする。
私は太一...らしき人に一言声をかけてから、獅音と若利のもとに駆け寄る。


「ねえこれどういうことなの説明してよ。あんな表情筋生きてる太一初めて見たんだけど」

「落ち着け。...まあ、なんていうかな。簡単に言えば、」


ごくっと生唾を飲む私につきつけられた言葉は、とても信じ難いものだった。


「それぞれの人格が入れ替わったんだ」

「...は？」


人格が？入れ替わる？そんなことって漫画の中だけじゃないの？えぇ？？イミガワカラナイ。


思わず片言の日本語になってしまったが、もしそうだとしたら、いつもと違うアイツら行動にも納得出来る。

獅音がこんな冗談を言うとは思えないしね。



何でそんなややこしいことになったんだ。(白目)
私が居ない間に何が起こった。

胃がキリキリと痛む。うん、もう一度復唱するね。



や や こ し い 。


「どうしてそんなことになった」


そう呟いた時、後ろから抱きしめられたかと思えば、頭に顎を乗っけられる。


「おはようございますA先輩。天童さんになった川西太一です」

「ハイ変態離れろー」


すぐ思いっきり耳を引っ張る。
しかしこの恐ろしいほどにポジティブ男は、「先輩の口から変態という言葉が聞けるなんて...！」と逆に幸せそうだ。

表情筋死んだ覚とか見たくないんだけどコレ誰得？



あ、ってことは


「オイ川西ゴラァ！！A困らせんな殴るぞ！」


そう言って拳の形をつくる工の姿は、ウチのピンチサーバー、英太と重なった。


覚、じゃない、太一が「先輩に対して生意気だぞ五色〜」と煽ると、英太は「そういうこと言うのやめろ！ただでさえややこしいんだから！」と反論する。

こっちは今にも頭ショートしそうだわ。

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