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暑い ページ10

「暑くなったね〜」

「5月ってこんなに暑いん?やばくね?」

「あっじゃあパピコ半分こしましょ!!!!!」

「うるさい。」

「私パピコ持ってるんです!!!!!!」

「ちょっとぐらいビックリマーク減らすこと出来へんの?」


志麻くんセンラくんが暑そうに窓を開けて胸元の襟をパタパタと仰いでいた。あ…好き…。

私はさっき友人と半分こするつもりで買ったパピコソーダ味を袋から出して急いで見せた。するとセンラくんが欲しそうに「うぉ…」と手を伸ばしかけて志麻くんがペシンと手の甲を叩く。


「痛てぇ!!」

「駄目だろセンラ…アイツが出してんだぞ…?!」


センラくんの瞳には私がキラキラとした目線でパピコを見せているのが映った。


「…ぐっ、だけど…まじ欲しいねん…」

「馬鹿!!やめとけ!!」

「いいですよ〜私と半分こしましょ!ね!センラくん!」



センラくんに寄り添うと『うげぇ』と志麻くんがセンラくんから離れた。そしてセンラくんも焦って志麻くんに助けを求めるけど志麻くんはもう知らんぷり。



「……食べませんか?」

「…い、要らん!!」


ふいっとそっぽ向くセンラくん。心の天秤に『私のパピコを食べる』と『暑いからパピコ食べたい』が揺られてる。ほらほらぁ、私の顔を見てぇ〜パピコ半分こしようよぉ〜

あ、そう言えば…と私は袋の中を漁る。


「あ、コーヒー味もありますよ?」

「え、コーヒーッ?!」


志麻くんが声を裏返して反応した。志麻くんコーヒーパピコが好き。覚えた。毎日買おう。


「食べましょ〜?」

「…ぐっ、」「…っうう」


つぅ、と2人の額から汗が伝う。ソーダ味をパリッと半分にしてセンラくんの首にちょんと当ててやる。


「ヒッ」

「どうぞ〜?」

「……いただき、ます」

「ちょおおおいせんらァ!!」


志麻くんがショックそうにあんぐりと口を開けている。センラくんは美味しそうにパピコを咥えて志麻くんを見つめる。


「……貰えば?」

「ッはぁ?!なんで急に…」

「志麻くんパピココーヒーいりませんかぁ〜?」

「その言い方やめろ気持ち悪い!!!」


パキッと割ってにこにこと笑っていると私の方を見ずに突然手からパピコを奪った。そして蓋を外して蓋の方を私に返してきた。


「…やる」

「し、ししししし志麻くん…!」

「キッモ…あげへんかったらよかった…」



フタ側のちょっと詰まった中身を食べる。

コーヒー味は苦いけど甘い。志麻くんみたいだ。

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砂糖 - 好き過ぎです。。。みんな可愛い。。それぞれの特徴とか捉えててめっちゃいいです!!応援してます!! (2019年2月7日 19時) (レス) id: af14fa7348 (このIDを非表示/違反報告)
宵月 - 今読み始めたけど、好きです!コンタクト目の裏側に入るの痛そう…。 (2019年2月2日 1時) (レス) id: 2ee1ef2d9b (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - やばいめちゃ面白い展開になってますね!!更新が楽しみです!! (2019年1月26日 15時) (レス) id: 2e94dfd782 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - 夢主ちゃんが私と同じ考えな気が…。 おもしろいです!頑張ってくださいー!! (2019年1月14日 23時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 本当に面白いです( ; ; )更新楽しみにしてます!! (2019年1月13日 20時) (レス) id: a69c266943 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょうゆのすけ | 作成日時:2019年1月6日 12時

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