夏祭り ページ21
｢…おっっっそい｣
｢そんな睨まないでよー！…あっ、今日ワンピースなんだ〜！！！｣
｢…Aは浴衣がお似合いだよね…｣
｢んー、コレねー、浴衣じゃなくて甚平なの。｣
｢小学生か。｣
友人は青い涼しそうなワンピース姿で私を待っていた。私はオレンジとピンクの華やかな甚平を着ていた。確かに…浴衣にも見えなくはない。青い帯で腰のあたりを巻いて、膝下のズボンを履いている。
｢甚平の方がいいもん！！！！！｣
｢否定はしてないから黙って｣
そして私は意気込んでうらたくんたち4人を探すことにした。友人は明らかに嫌そうな顔したけどいつもの事だし手伝ってくれる。
｢入口が2つあるから坂田くんとセンラくんの家の辺り的に多分南門から入ってくる。そこからここまでの道のり的に15分で…｣
｢その頭脳勉強に生かせなかったの？？？｣
｢うらたくん達の浴衣姿見たら2人で夜まで一緒に騒ごうね！｣
｢……ガッテン承知。｣
ということで私は南門の前で、友人にはもしもの為に北門に待ってもらうことにした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢……ぁ｣
携帯を弄りながらAからの連絡が来るのを待っていると明らかに怪しい動きをしながら北門の前でキョロキョロしている人がいた。
｢………おっ、あいつの友人じゃん｣
｢ねーねー、あいつは？｣
｢…南門で待ち伏せしてる｣
｢センラナイス判断｣
4人はグレーやら黒やらの浴衣を着ていた。
｢……会ってやんないの？｣
｢誰に？
｢私の友人に｣
｢嫌だから別ルートで来てんだよ｣
…凄い言い様だな。そんなに嫌か？Aのこと。
何だか言い返さないといけない気がして、私の前を通るグレーの浴衣の裾を握って止めて、私の濁ったような眠たげな目のまま、金髪の彼に言ってやった。
｢…あの子は、いい子です。ちょっと頭おかしいだけ。…Aが好きなら堂々として｣
｢……そうしたら、Aは逃げちゃいます｣
そう言って誰にでも振り撒きそうな笑顔を見せた。だけど、少し困った表情に見えた。
｢バレとるやん｣
｢バレてるもんなんだな｣
なんか、胸の中がじわっと暖かくなるのを感じた。唇をきゅっと噛んで、ニヤけるのを抑えた。
｢ええ友人さんやね、じゃあな｣
紫の髪の奴にそう言われて私は無表情で手を振ってやった。そして携帯を開き、Aに連絡した。
『4人とも北門に居たけど』ってね。
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砂糖 - 好き過ぎです。。。みんな可愛い。。それぞれの特徴とか捉えててめっちゃいいです！！応援してます！！ (2019年2月7日 19時) (
レス) id: af14fa7348 (このIDを非表示/違反報告)
宵月 - 今読み始めたけど、好きです！コンタクト目の裏側に入るの痛そう…。 (2019年2月2日 1時) (レス) id: 2ee1ef2d9b (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - やばいめちゃ面白い展開になってますね！！更新が楽しみです！！ (2019年1月26日 15時) (レス) id: 2e94dfd782 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - 夢主ちゃんが私と同じ考えな気が…。 おもしろいです！頑張ってくださいー！！ (2019年1月14日 23時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 本当に面白いです（ ; ; ）更新楽しみにしてます！！ (2019年1月13日 20時) (レス) id: a69c266943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月6日 12時
