純粋に恋して何が悪い！【浦島坂田船】

勉強 ページ17

｢…もう迷惑かけたことないけど迷惑かけないから勉強教えてください！！！！！！｣

｢既に迷惑｣


友人に教えてもらいたかったが今日は塾みたいで早く帰ってしまった。私は塾なんて行ってないし元から馬鹿だった。

友人と同じ高校行きたい！って言ったらあいつは『ばかだね』なんて言いながら3つぐらい低い志望校に変えた。私も必死に勉強してひとつぐらい上の志望校に変えた。

そこがこの高校だった。

だけどちょっと背伸びして入学したわけだからなかなか追いつけなくて赤点やら追試やらに追いかけられる日々…そんなの絶対抜け出さないとこれから困る！！！！


……必殺土下z＿＿＿！！


しようとした瞬間、ガシッと腕を掴まれた。はっと顔を上げるとセンラくんだった。




｢…これ以上迷惑かけないなら、ねぇ？｣

｢もちろん！！！！！｣

｢いや既に今迷惑かけてますよ｣

｢なんで！！！！！！｣


すると坂田くんが私とセンラくんの間にひょこっと顔を出した。


｢え？！センラー！俺にも教えてぇや！｣

｢お前は勝手にこい｣


じゃあ帰ったら直ぐセンラん家向かうー！なんて嬉しそうに言うもんだから可愛いなと思ったがその後やっと意味を理解する。


｢え、センラくん、待って今から？｣

｢えぇ、もちろんですけど…｣

｢学校で？｣

｢僕ん家です｣


やっぱり！これでセンラくんの家も把握出来る…写真もとらなきゃ。って、勉強か。


｢キタコレ！！！！！！！｣

｢迷惑｣

｢すんまそん｣


直ぐ冷たい目線を送ってくるから怖いけどやっぱり見た目的にはセンラくんが1番勉強できそうなポジションだよなぁ…。

そして嬉しいことに坂田くん付き。坂田くんは思った通り…と言っちゃ悪いがおバカっぽい。


｢坂田くん、聞いていい？｣

｢んー？｣

｢最低点｣


私がそれだけ言うとピクっと震えてポリポリと人差し指で頬をかきながら目を逸らしてポツリと声をもらした。


｢…32｣

｢同士！！！！！｣

｢お前と仲間は嫌や！｣




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