推し ページ14
「ねぇねぇ聞いて昨日ね推しがね!!!」
「好きな人の事を推しっていうのやめろ」
「推しに名前呼ばれた!!!!!!!」
「話聞いてる?」
坂田くんの家の把握、オジサンの話、自転車の後ろに乗っけてもらった話…そして、その時に坂田くんが咄嗟に出した私の名前……。
____『A、こっち』
とんでもないぐらい低い声でなかなかビックリしたけどそれも良かったしなんというかギャップ萌えでそこからの名前を呼ばれたことによる歓喜で心が成仏した。(語彙が無い)
「……そういや、4人とも好きになったとか言ってるけど、やっぱり合う合わないがあって順位とかあるんじゃないの?」
「みんな好きだよ?」
「1番は?」
「みんな推し」
「だから推しって言うのやめて」
友人はその死んだような目でまた私を見つめた。
…4人に順位をつけろと?
確かに順位はあってもおかしくない。4人も追いかけてるんだから。そもそも私は同じクラスになって突然一目惚れした訳だ。中身も知らないし、裏で何やってるかも知らない。そして噂も知らなかった。
まぁダントツ話しやすいのは坂田くんだった。苦笑いしつつも1番相手してくれる。その次は…センラくんかなぁ、もので釣ったら着いてくるし。そして3番は志麻くん?…うらたくん?あの二人は本当に私にツンツンだ。構ってもらっている状態に過ぎない。
だけどこれは話しやすやとか構いやすさなだけでこれで愛情が決まるとは言ってないぞ!?私は4人に平等に愛を送っているはずなのに受け取ってくれる量が違うだけなんだ!!!
理解した!!!!
私は机を叩いて立ち上がった。それにビクッと驚く友人。
「…突然覚醒しないで?」
「理解した!!!!!!!!」
「何が?」
「どの推しが好きかって話!!!!!!」
「推しって言うな…脳内会議でもしたの?」
「うん!!!!!!!!!」
「ほんとうるさいなコイツ」
友人は慣れた手つきで立ち上がっていた私を座らせる。そして私をまた死んだ目で見つめた。
「……で?」
「えっとね、やっぱり私はみんな好き!!!!」
「解決してない」
*
529人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
砂糖 - 好き過ぎです。。。みんな可愛い。。それぞれの特徴とか捉えててめっちゃいいです!!応援してます!! (2019年2月7日 19時) (レス) id: af14fa7348 (このIDを非表示/違反報告)
宵月 - 今読み始めたけど、好きです!コンタクト目の裏側に入るの痛そう…。 (2019年2月2日 1時) (レス) id: 2ee1ef2d9b (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - やばいめちゃ面白い展開になってますね!!更新が楽しみです!! (2019年1月26日 15時) (レス) id: 2e94dfd782 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - 夢主ちゃんが私と同じ考えな気が…。 おもしろいです!頑張ってくださいー!! (2019年1月14日 23時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - 本当に面白いです( ; ; )更新楽しみにしてます!! (2019年1月13日 20時) (レス) id: a69c266943 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しょうゆのすけ | 作成日時:2019年1月6日 12時