7話 ページ9
Aside
『んん…ふぁ〜……』
ドタバタと大きな音で目を覚まし、大きく伸びをして起き上がる。
目が覚めたのは朝の8時前だった。
うわー、昨日風呂も入らないで寝ちゃったんだ…
なんて、寝巻きにも着替えていない服を見て思い出した。
スマホを見ると兄弟達からの着信とメッセージが数件。
あの後部屋の前まで来たんだろうか、なんて考えながらシャワーを浴びようと部屋の外へ出た。
どうせこの時間じゃいても一兄くらいだし…
風呂場まで来るバカじゃないしさっさと帰れば顔も合わせずに済む。
そんなことを考えながら頭からシャワーを浴びる。
『まだ治んないか…』
鏡に映る自身の体は酷く汚かった。
紫色になった痣が至る所にあり、かさぶたになった傷がいつくもある。
極めつけに、左腕の消えない痕。
過去の自分はなんてことをしてしまったんだ…
こんな姿…誰にも見せられない。
家族に見せたらなんて言われるだろうか…
いじめを知ったらどう思われるだろうか…
そもそも、言う気がないんだからそんな心配しなくていいけれど。
『…出よ。』
脱衣場でさっさと着替えを済ませ小走りに部屋へ向かう。
パタン。
『…ふぅ。』
扉を閉め、ベッドに座り一息つく。
今日はバイトも無いし何をしようかと考えているとコンコンとノック音と共に名前を呼ぶ一兄の声が聞こえた。
どうせ鍵も閉めたし今は喋りたくない。
だから無視を決め込んだ。
呼び掛けもなくなりそろそろ戻るだろ、と思った頃。
一郎「A、入るぞ。」
その声とともに扉が開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 578人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琳檎(プロフ) - しれっと更新再開します…。これからもよろしくお願いします…( ._. )" (6月20日 22時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 嵯峨野 繆謎さん» お久しぶりです。( 'ω')ﾉほんとに遅くなってすみません、こんなに早くにコメント下さって泣きそうな位嬉しいです！！！ (2020年8月22日 0時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - やっと更新されたあああ！ずっと待ってました！！ (2020年8月21日 23時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 叶芽さん» コメントありがとうございます、続きだすの遅くてごめんなさいね(´;ω;｀) (2020年8月21日 23時) (レス) id: be3a7aa177 (このIDを非表示/違反報告)
叶芽 - 続きが気になりました！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月28日 17時) (レス) id: ab515b650e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琳檎 | 作成日時：2020年4月13日 1時
