34話 ページ36
二郎side
「おー、二郎おかえり〜妹に弁当渡せたかー?」
二郎「あ?あぁ、あいつ、せっかく持っていってやったのに変な態度とりやがってよー。」
教室の窓際で席を固めて飯を食ってるダチに、さっきのことを愚痴る。
「ははっ、そりゃしょうがねーんじゃねぇの?あの子学校じゃ虐められてるし!そりゃ兄貴が教室まで行ったら嫌がるよなー」
二郎「…は?」
こいつ…なんて言った…?
誰が虐められてるって…?
周りのやつも何うなづいてんだ…全員知ってたのか…?
「…?何だよ二郎、そんな反応して。え?まさか知らなかったのか?」
何でそんな顔して見んだよ。
知ってるのが当たり前って言いたげな…
「俺、てっきり妹の事が嫌いだから…知ってて放置してんのかと…」
「俺も。つかこの学校じゃ有名な話だろ。お前の妹いろいろ目立つし…」
んだよ…それ…どういう意味だよ…
二郎「てめぇら…俺が妹見棄てるようなクズに見えんのかよ、あ"ぁ!?」
「ぐっ、待てって二郎!俺に当たんなよ…!」
「そうだぞ、つかお前!見てればわかんだろ!いつも女にどっか連れていかれてるし…!」
ついカッとなってこいつの胸ぐらを掴むと、後ろに居たやつが俺を引き剥がした。
二郎「女に囲まれてるのは…友達じゃ…」
「あれが仲良しに見えんなら眼科に行った方がいいぞ。」
そうだ…俺はあいつと同じ学校にいながら…
二郎「何で…理由はなんだよ。なんでAが虐められてんだ…」
「…俺らもよく知らねーけどさ、ただでさえすげー有名人な元The Dirty Dawgの山田一郎とか…お前とかの妹って言ってる割に全然似てないし…」
「まぁでも極めつけはアレだろ、Aちゃんってすっげー可愛いしちょーっと怖いけど良い子だからモテるし。…要は女の嫉妬だろ。」
そんなクソほどどうでもいい理由で…?
そんなんであいつは苦しめられてんのか…?
それに顔が似てないからってなんだよ…家族何だから他人にどうこう言われる筋合いはねーだろ…
つーか…あいつもあいつでなんで何も言わなかったんだよ…!
二郎「俺には話しても無駄って思ってんのか?あのクソガキ…!」
もう一度あいつの教室まで行ってやろうとすると、昼休みの終わり…つまり午後の授業の始まりを告げる鐘が鳴ってしまった。
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琳檎(プロフ) - しれっと更新再開します…。これからもよろしくお願いします…( ._. )" (6月20日 22時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 嵯峨野 繆謎さん» お久しぶりです。( 'ω')ノほんとに遅くなってすみません、こんなに早くにコメント下さって泣きそうな位嬉しいです!!! (2020年8月22日 0時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - やっと更新されたあああ!ずっと待ってました!! (2020年8月21日 23時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 叶芽さん» コメントありがとうございます、続きだすの遅くてごめんなさいね(´;ω;`) (2020年8月21日 23時) (レス) id: be3a7aa177 (このIDを非表示/違反報告)
叶芽 - 続きが気になりました!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月28日 17時) (レス) id: ab515b650e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳檎 | 作成日時:2020年4月13日 1時