35話 ページ37
Aside
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「ほんっとにイラつく!あんたってマジでウザイっ!」
「二郎先輩に話しかけられてんのに何なのあの態度!!」
「何であんたみたいな女が…!」
『っぐふ、…』
低く、鈍い音を立てながら私の体は何度も蹴られる。
保険のつもりか、今までは服で隠せる場所しか蹴らなかったくせに、
相当頭に来ているのか今日は顔も殴られた。
口の中、切れて鉄の味するし…お腹、蹴られて吐きそう。
「何でっ?私の事は見てくれないのに…あんたがいるからよ…全部あんたのせいだ!!」
あぁ…この人は二郎が好きなのか。
構って貰えなくて寂しいのか…
だけど、それが私を蹴っていい理由にはならないでしょう?
『馬鹿じゃないの…』
「…はぁ?」
"「兄弟は助け合っていかねーとな!」"
一兄は口癖のように言っていた。
今日、帰ったら全部話そう。
皆にちゃんと…助けてって。
『…あんたらが馬鹿だって言ってんだよ!こんなことして…こんな醜い事する女を!私の兄貴が見てくれるわけねぇだろ!!』
今日で全部捨てるんだ。
私もちゃんと変わらないと。
「何様なわけ…?ほんと、いい加減ウザイんだよそーゆうの。私はあんたの存在がウザイんだよ…消えて欲しいんだよ!!」
『う"っ…』
またお腹蹴られた。さっきと同じ場所…
痛い、痛い痛い…
加減しろよ、馬鹿野郎。
「あんたなんて大っ嫌い。」
髪の毛を掴み上げられ、彼女は私の顔を見てそう言った。
それだけ言うと、彼女は不機嫌なまま帰っていった。
『…はは、明日からまた学校来れないかも…』
光の無い濁った瞳。
あんな風な目は初めて見た。
一人残された私は少しの間その場から動けないでいた。
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琳檎(プロフ) - しれっと更新再開します…。これからもよろしくお願いします…( ._. )" (6月20日 22時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 嵯峨野 繆謎さん» お久しぶりです。( 'ω')ノほんとに遅くなってすみません、こんなに早くにコメント下さって泣きそうな位嬉しいです!!! (2020年8月22日 0時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - やっと更新されたあああ!ずっと待ってました!! (2020年8月21日 23時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 叶芽さん» コメントありがとうございます、続きだすの遅くてごめんなさいね(´;ω;`) (2020年8月21日 23時) (レス) id: be3a7aa177 (このIDを非表示/違反報告)
叶芽 - 続きが気になりました!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月28日 17時) (レス) id: ab515b650e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳檎 | 作成日時:2020年4月13日 1時