28話 ページ30
No side
「うっわ、おねーさんすげー可愛いじゃん！」
「なになに？そんな泣きそうな顔してさ〜、振られちゃった？」
「俺らが慰めてあげよっか〜？」
クレープを買いに行った二郎を少し離れたところで待っていたAを、数人の男が取り囲んだ。
『なんですか、振られてないしあんたらなんかと一緒に行く気ないし。他行ってくんない？』
その場を去ろうとしても前に立たれ、段々と詰め寄られたAは小さく舌打ちを漏らした。
「いやいや、そんな冷たくされると悲しいんだけどー、」
「友達呼んでもいいから行こうぜ？」
うざすぎてフルシカトしていると、流石にイラついたのか男に手首を掴まれた。
「無視する事ねーんじゃん？俺らが礼儀ってやつ教えてやるよ！」
『った、』
思い切り手首を掴まれ、路地裏に押し込められ突き飛ばされたAは壁に体を打った。
『何なの？勝手に誘って断わられたら手ぇ出すの？くっそウゼェな。礼儀知らねぇのはそっちじゃん』
「あんま舐めてっと痛い目に合わすよ？お嬢ちゃん、今なら許してやるから謝んな？」
『はっ、理由が見当たらないから嫌。そっちこそ女だからって舐めない方がいいんじゃないの？』
挑発するように笑うと、先頭に立っていた男の額にピキリと青筋が浮かんだ。
「上等だこら…散々いたぶった後にこいつらと楽しく遊んでやるよ！！」
『やってみろよ！泣かしてやるか…ら……？』
今にも殴り合いが始まりそうだったその時、男が横に吹っ飛び、壁にぶち当たった。
「うっ！」
「ぐふっ」
唸り声を上げて倒れていく男の後ろから、ずかずかとAに近づく影が一つ。
『…何してんの？二郎。』
二郎「だぁぁああ！ "何してんの？" じゃねーよ！こっちのセリフだわ！人がちょーっと目離した隙に絡まれてんじゃねぇよ！」
いちごの乗った可愛らしいクレープを片手に怒鳴り散らす二郎を見て、助けられたはずのAはムッとした表情だった。
『勝手に怒んないでよ。絡んできたのはあっちだしこのくらい一人でもどうにか出来た。』
睨みながらそう言ったAに、二郎は重たい拳を落とした。
『い、ったい！なにす』
二郎「馬鹿かよお前！」
頭を抑えて文句を言おうとすると、それ以上に大きな怒鳴り声が響いた。
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琳檎(プロフ) - しれっと更新再開します…。これからもよろしくお願いします…( ._. )" (6月20日 22時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 嵯峨野 繆謎さん» お久しぶりです。( 'ω')ﾉほんとに遅くなってすみません、こんなに早くにコメント下さって泣きそうな位嬉しいです！！！ (2020年8月22日 0時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - やっと更新されたあああ！ずっと待ってました！！ (2020年8月21日 23時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 叶芽さん» コメントありがとうございます、続きだすの遅くてごめんなさいね(´;ω;｀) (2020年8月21日 23時) (レス) id: be3a7aa177 (このIDを非表示/違反報告)
叶芽 - 続きが気になりました！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月28日 17時) (レス) id: ab515b650e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳檎 | 作成日時：2020年4月13日 1時
