検索窓
今日:9 hit、昨日:23 hit、合計:171,634 hit

37話 ページ39

左馬刻side


左馬刻「…ッチ。」


何度目かも分からない舌打ちをすると、手に持っていた煙草をふかす。


今日はなんでか虫の居所が悪い。イライラする…



「左馬刻さん、入間さんが下に来ていますがどういたしましょう。」


ノックをして、扉の奥からそんな声が聞こえた。


短くなったタバコの吸い殻をいっぱいになってしまった灰皿に押し付けて再び舌打ちをする。


今日はあいつらに会う気分でもねぇ…。



左馬刻「今日は帰れっつっとけ。」


短い返事が聞こえ、再び煙草を吸おうと手を伸ばせば扉の向こうがやけに騒がしくなった。


左馬刻「おいうるせぇぞ!騒いでんじゃね…」


銃兎「左馬刻!!」


大声を出すと、それよりも大きな音を立て、扉が開けられた。


息を切らした銃兎と、後ろには慌てて追いかけてきたであろう舎弟が数人立っていた。


左馬刻「おい銃兎、今日は帰れって言っただろ。何の用だ。」


銃兎「あ”?ったく…お前の知り合いだろ、山田Aって。さっき病院に運ばれたらしいぞ。」



銃兎の口から出た言葉に、俺は何も考えられなくなった。


今俺は大層な間抜け面を晒しているだろう。



左馬刻「…どこに…」


銃兎「なんだ、声が小さくて聞こえな」

左馬刻「あいつはどこにいんだよ!!今すぐ教えやがれ!!」


銃兎の胸ぐらを掴み、怒鳴った。



銃兎「てめ、俺にあたってんじゃねぇよ!今は神宮寺寂雷の病院に運ばれたはずだ。」


左馬刻「…さっさと車出せ。行くぞ。」



聞き慣れた病院。


なんでそんな場所にあいつがいるんだよ…

38話→←36話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (236 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
577人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

琳檎(プロフ) - しれっと更新再開します…。これからもよろしくお願いします…( ._. )" (6月20日 22時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 嵯峨野 繆謎さん» お久しぶりです。( 'ω')ノほんとに遅くなってすみません、こんなに早くにコメント下さって泣きそうな位嬉しいです!!! (2020年8月22日 0時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - やっと更新されたあああ!ずっと待ってました!! (2020年8月21日 23時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 叶芽さん» コメントありがとうございます、続きだすの遅くてごめんなさいね(´;ω;`) (2020年8月21日 23時) (レス) id: be3a7aa177 (このIDを非表示/違反報告)
叶芽 - 続きが気になりました!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月28日 17時) (レス) id: ab515b650e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琳檎 | 作成日時:2020年4月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。