吸血サレタイ【霧崎第一】

◆吸血17◆ ページ18

白い天井









開いてしまった瞼









ここは、また保健室か…









＿シャッ









「起きたか」









…花宮









「お前顔色悪すぎだろ」









花宮の手のひらがほほに触れる









「人間って簡単には死なないものだね」









こんだけ血を吸われれば、限界だってそろそろなはずなのに









「俺たちはこの先一生涯死なねーけど？」









「それは最悪だね」









一生死ねないなんて









「お前はなんでそんなに死にたいんだよ」









なんでって…









「…ただ死にたいって思っただけ。ここに存在していたって、必要とされる訳でもない。ただ、息を吸っているだけなんて退屈でしょ？」









でもやっぱり、必要とされないっていうのが1番の理由になるのかもしれない









それを理由として受け止めようとは思わないけど









「……俺が＿＿____してる」









え？









「ごめん、聞こえなかった…何？」









「……いや、もういい」









いったいなんだったんだろう









花宮の様子もおかしいし









そういえば、花宮が私を助けた理由って









血を吸うことだけが目的だったのかな









そんなことで、人間を助けるような人とはお世辞でも言えない









じゃあ、なんで？

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