帝東戦数日前 ページ10
沢村Side
昨日コーチに
チームのためのバッティングピッチャーをやってはどうかと言われた
俺の価値なんてそんなもんだと
確かに、今のままじゃ戦力として見られない
それなら・・・
沢 「どうですか！このサイドスロー！
聞けば次の相手は左のサイドスロー！
となれば！
チーム唯一のサウスポーである私が！
チームのためにひと肌脱ぎましょう！」
片 「そんなへたくそなサイドスローはいらん。
じゃまだ。」
沢 「う」
片 「沢村。お前は今、外のボールを
意欲的に磨こうとしていたんじゃないのか。
どうしてそれを貫かん。」
沢 「！？」
俺だって
好きでこんなこと・・
片 「高瀬。」
倫 「はーい。沢村君ちょっといい？
小野くん！そのまま受けて！」
ズドン・・・
倉 「な！左！？」
倫 「あたし、もともと左利きなのよー。
昔肩壊して、まぁ全治三週間だったんだけど、
その間暇だったから右で投げたら
すごい変化球決まってさ。
それ以来右に直したの。
とっくに完治してるから左でも投げられるし、
今でも球威だけなら左の方が出るのよ。」
倉 (−−−−−−−。すげぇやつだな)
バシッ
倫 「こんなもんかしら。
ただ、左はコントロールつかないし、
向井君程じゃ全然ないです。
せめて二回戦ならなー。
もっと制度あげたのにー。」
倫 「さっ！誰から打つ！？」ニッコリ。
倉 「本当にいい彼女持ったな。御幸」
御 「・・・・・・。」
倉 「御幸？」
御 「え・・・？」
倉 「なんだよ。倫のピッチングに見とれたか？」
御 「そんなんじゃねぇよ。」
御幸Side
そうか・・・あいつ
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作者名：Rin
| 作成日時：2016年10月1日 11時
