番外編 無言のエール ページ45
倫Side
アメリカに来てから数か月
新しいチームにも慣れ
試合にも先発できるようになってきた
そんなある日のこと
倫 「あら・・・
みんな負けちゃったのか・・・」
ネットで青道高校の春大会の結果を見た
５失点したのは降谷君
その後変わって抑えたのは沢村君か
５失点するまで降谷君を引っ張るなんて
片岡監督にしては・・・
・
・
・
いや、チームを離れたあたしが
どうこう考える事じゃないわね
キャプテンさんは
大丈夫かしら。
スマホにうつった、元、嘘の彼氏の名前を見た。
・・・ふぅ。
すぐに画面を消し、
次の試合に頭を切り替えた
御幸Side
俺達青道は
春大
ベスト４で姿を消した
・・・・・
寮の部屋に戻り
ガラケーの連絡先から
嘘の彼女の名前を探して見る
今あいつがいたら・・・
御 「・・・だせぇ。」
俺はスマホをベッドに投げた
あいつは前に一度だけここの部屋に来た
バケツで水をかけられて
ずぶ濡れで
あの一件以来
俺達は付き合う振りをする事になった
だけど、
あいつにとって俺は
どんな存在だったのかな
・・・いや
あいつはもういないんだ
そう言い聞かせて
食堂へ向かった
・・・
前 「おおおおお！！」
食堂からゾノの大声が聞こえてきた
御 「なんだよゾノ、盛り上がってんな」
前 「御幸！見てみぃこのニュース！」
御 「ニュース？」
テレビに映っていたは
倫。
ナベ 「アメリカのドジャーズで、
先発完封した女子高生って
話題になってるみたいだね。」
ノリ 「次勝ったらドジャーズは優勝だってさ」
倉 「あいつ、抑えもできるから、
決勝でるんじゃね！？」
春 「海を渡ってきた、くノ一って、
言われてるみたいですね、倫先輩。」
前 「負けてられへんな！御幸！」
御 「・・・・・。
はは、負けてらんねぇな、俺達も。」
皆 「「「おぉ！！！！」」」
倫
お前はここにいなくても
いつも俺を
俺達の背中を押してくれる
俺達も頑張るから
お前も
「「頑張れ」」
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作者名：Rin
| 作成日時：2016年10月1日 11時
