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渡米 ページ44

御幸Side


試合の後、俺は倫と会う約束をしていた


落ち着かねぇ


倫 「一也君。」


そんなことを考えていたら、


青道にいた時と変わらない調子で、


倫が話しかけてきた


御 「お疲れ。」


倫 「あーあー負けちゃったー。悔しーー。」


御 「お前が最初から投げてたら
分かんなかったろ。」


倫 「でも投げさせてもらえなかったんだから、
それが結果でしょ。
次は絶対抑えるわ。
あたし、またアメリカいく。
もっともっと高いレベルで野球がしたいの。
いつか、一也君を打ち取れるような
ピッチャーになりたい。
だから、またサヨナラね」


御 「なぁ倫。」


倫 「ん?」


御 (俺が行くなって言ったら・・・。
いや、それでも行くって言うやつだから、
俺は好きになったんだろうな。)
「お互い、次に会うときには
更に成長しているように、頑張ろう。」


手を出す


倫 「・・・うん!」


固い握手をして、俺たちは別れた。
お互いに野球を続けて、
いつか、また会える日を信じて。

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作者名:Rin | 作成日時:2016年10月1日 11時

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