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秋大 決勝戦 3 ページ34

倫Side


倉 「御幸てめーこのやろー!
走れんじゃねーか!」


試合は一点差のまま、9回裏へ


御 (難しいところだよな。
降谷を出せば延長は考えられない)


片 (・・・)


御 「?」


監督のあの視線
行かせる気・・よね。監督。


倫 「一也君、ほら汗ふいて」


御 「おーサンキュー」


倫 「あとちょっと、頑張って。」


片 「沢村、お前はここまで
本当によく投げてくれた。
今度はお前の番だな。降谷。
エースであるお前が、決めてこい。」


降谷がマウンドに


御幸Side


沢 「降谷―深呼吸しろー!
お前はすぐにボーっとするからな!」


御 「すげぇやつだなあいつ。
悔しいはずなのに」


降 「御幸先輩の方は大丈夫なんですか?」


御 「だめなら監督に止められてるよ」


つーかもう、痛いのか痛くねーのかわかんねーし


降 「そうですか。
なら全力で投げられますね。よかった」


は??俺の心配じゃなくて、そっち??


御 「はっはっは!
それだけ言えたら大丈夫だな!」


観客 「なんだあのキャッチャー?笑ってるぞ」


沢 「おかしくなった?」


俺、こんな場所他の奴らに譲りたくねー。
キャプテン失格だわ。
もっと俺を驚かせろ
見たことの無い景色、一緒に見に行こうぜ


降谷 三者三振でゲームセット








御 「おまえらーちゃんとアイシングしとけよー」


沢 「うっせー今準備してんだよ!
自分は怪我したの隠してたくせに!!」


御 「あれ、心配してくれてんの?」


沢 「っるせ!!さっさと病院いけ!!」


片 「すまん御幸、最終回の守備、
お前を出すつもりはなかったんだが、
薬師はああゆうチームだ。
少しでも弱みを見せたくなかった」


御 「まだ戦力として見てくれてたんなら
よかったです。
俺は俺で、自分のわがままを通してただけだと
思ってましたから。」


倫 「タクシー来ましたよー!
病院連れてきます」


倉 「いくぞ御幸!」








倫 「受付してくるよ」


倉 「お前いい彼女持ったなー」


御 「なんだよ急に。」


倉 「最終回の攻撃の時、
お前がホームに突っ込んでくるときさ、
倫、泣いてたんだぜ」


御 「え。」


倉 「もちろんお前を心配してなんだろうけど、
その後お前がベンチに戻ってきたときには
普通に応援してたろ。
泣いてもしょうがねーって思って、
今お前がしてほしい一番の行動を
無理やりしてたんだぜ。」


御 「そうか。」

御幸と彼女 2→←秋大 決勝戦 2



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作者名:Rin | 作成日時:2016年10月1日 11時

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