御幸とキャッチボール ページ18
練習場
倫 「一也君とキャッチボールって、
実はあんまりないよね」
御 「確かに。
いつもあいつらがうるせーからなー」
倫 「あはは。
そろそろ、肩あったまってきた。
一回座って受けてもらっていい?」
御 「・・・・・座って受けるのは初めてだな。」
倫 「だね。よろしくお願いします。」
御 「よし、いつでもどうぞ。」
ドコッ
御 「(いいコースだなー)ナイスボー」
倫 「ほんと?ありがとー。
さすが一也君、ミットが大きく見えるわー」
バシッ
倫 「よし、次、縦スラ投げてみるね!」
御 「おう!」
バシュッ
御 (・・これが!)
倫 「こんなもんかー。
梅宮君はもっと曲がってるけど、
あたしの握力じゃ、これくらいかな。
どうぞー打席にたっていいよー」
御 「あぁ。」
・
・
・
御 「サンキュー。そろそろ上がろう。」
倫 「なんかこのボール使えそう!
今度試合で使ってみよっと。」
御 「まだ変化球増やすのかよ。
そのうちサイン覚えられなくなるぞ。」
倫 「そこまで馬鹿じゃないもん。」
御 「はっはっは。送ってく。
一緒に帰ろう。倫」
倫 「・・・うん。ありがとう」
倫Side
帰り道、あたしはいつもの様に
一也くんと並んで歩く
倫 「稲実、負けてショック??」
御 「うーん。」
倫 「みんなの前では、
次の相手に勝つのが大事って言わなきゃだもんね」
御 「倫は俺のことよくわかってるのな。」
倫 「・・・あたしがそうだから。」
御 「・・・・・・。」
倫 「リベンジは、来年の春ね。
その前に、鵜久森倒して甲子園行ってこよ!」
御 「・・・だな!」
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作者名:Rin | 作成日時:2016年10月1日 11時