朝起きたらそこは地獄でした。(鬼灯の冷徹)2

よんじゅうごわですよー。 ページ15

(白澤)「Aちゃーーん！！





手伝ってくれてたの？ありがとう！！」



とても高いテンションで、そう言ってくる白澤様。




………どうしたんだろう





てか





「桃太郎さん！！」




そう言って、




(桃太郎)「…………」




泡をふいて気絶している桃太郎さんの元へ、駆け寄る。





うわぁああ！！折角の理解者を！！



止めてぇええええ！！死なないで桃太郎さん！






そう思って、





「桃太郎さん！！大丈夫ですか！？





桃太郎さん！！」





桃太郎さんを、こちらへ呼び戻そうと、必死に叫ぶ。




てか





息して無くない！？





うわぁああああああああ！！





いやぁああああああ！！





止めて！死なないで！！




(白澤)「…………ねえ、Aちゃん……」




そう言うと



《ﾎﾟﾌｯ》




いきなり、私の背中に抱き付いてくる白澤様。





………え？





驚きすぎて、固まってしまった。





……え、何？何が起こっている？





止まってしまった頭を動かそうとしていたら





(白澤)「……ねぇ、Aちゃん……こっち見てよ…」





状況の整理もまだまだの中、






耳元で、甘えたように囁いてくる白澤様。





……………何が






どうなったの？





思わず、半泣き状態で固まっていたら






(白澤)「へぇ〜………Aちゃんって……近くで見ると、もっと可愛いね…」





そう言って、人の顔を触ってくる白澤様





もう、何がなんだか…





半泣き状態のまま、






思わず、






「…お姉ちゃん……







…助けて……」





そう呟いてしまった。









《ﾀﾞﾝｯ》





………………え？





いきなり、そんな音が聞こえてきた。





そして、一気に白澤様が覆い被さる。








そして






(真理)「A！！あんた大丈夫！？」





そう言って、珍しく心配そうな顔でこちらへと来るお姉ちゃん。





その姿を見た瞬間





(真理)「あーあ………全くもう。





だから男は皆野獣だ……………って、





A？」



下を向いたままの私を、不審に思ったのか、心配し始めるお姉ちゃん。





だが




《ﾎﾟﾛｯ》



涙が



(真理)「！？え！？





ど、どうしたの！？」




出てしまった。



「………お姉ちゃあああああん！！」




そう言って、お姉ちゃんに抱き付く。



「うぅう………」



思わず、泣いてしまう。



(真理)「……泣いて良いよ、A。」

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