朝起きたらそこは地獄でした。(鬼灯の冷徹)2

よんじゅうさんわですよー。 ページ13

天国の、白澤様の屋敷に行くと




(白澤)「……うぅぅ……おぇえぇ………




……気持ち悪い………」





まるでゾンビのような白澤様がいた。




…………うわぁ




「…………桃太郎さん、苦労されていますね……」




これを看病するのは、助手の桃太郎さんだろう





(桃太郎)「………いつもこうですよ……





少し待っていて下さい。飲み物持ってきます」




そう言うと、奥へ消えていく桃太郎さん。




………………暇だな。




てか、白澤様大丈夫かな……？




ゾンビみたい………



「………白澤様、大丈夫ですか？」





そう言って、背中を擦ってやる。





(白澤)「…ぅう……ありがとう…ってAちゃん！？ぅ……気持ち悪い…」




私が居たことに驚いたようだが、 それどころでは無いらしい。




背中を擦りつつ、



「……大丈夫ですか？





桃太郎さんが今飲み物持ってきて下さるので




気持ち悪いでしょうけれども、頑張って下さい」




そう言って背中を擦り続ける。




(白澤)「…ぅ…Aちゃん……うぅおぇえ」




その後、吐いて楽になったのか眠ってしまった白澤様。




桃太郎さんの持ってきて下さったお茶を飲みつつ、一服する。



(桃太郎)「…何て言うか……Aさん、大変ですね……」



お姉ちゃんの、鬼灯さんへのセクハラを愚痴っていたら、そう言われた。



「桃太郎さんも、白澤様は女癖が悪いって聞いてます



何人も遊んでいるとか……



大変ですね、お互い。」




そう言って、二人一緒にため息をつく。



「……あ、そうだ…




桃太郎さん、今日1日はここ手伝いますよ？




私、雑用係ですし。」



雑用係は、基本的に何でも屋



いわば派遣社員の様なものだ。



(桃太郎)「本当ですか！？助かります！




本当……白澤様があんな様子なので……



今日作る薬は、1度作り方を教えて貰ったので、俺でも作れるんですが………




なにぶん、使う薬草が多いので。



助手のような事をしてくだされば大丈夫です」




そう言って笑う桃太郎さんはカッコ良かった


「……………桃太郎さん



お姉ちゃんに、爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです………」




いや、本当に。



(桃太郎)「……あはははは…




じゃあ、作りましょうか？」

よんじゅうよんわですよー。→←よんじゅうにわですよー。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す