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「 ひい…ッ！！いきなり、わあ…ッ！？！」
「 オマエほんとうるさい、黙れよ 」
「 ままま、万次郎くん見てよだって…ッ！うあ！ 」
「 うるせぇなぁ、口塞ぐぞ 」
ホラー映画苦手だけど、見たくなったので借りてきた。
もちろん、万次郎くんも一緒。
わたしの足の間に座らせてるの、だって抱きつきやすいから。
いきなり画面に、ばあッ 、て現れてきて、
思わず万次郎くんに抱きつけば呆れられた。
ねえ、ため息つくなよ、悲しくなる。
「 こんなんが怖いとかおねーさん、だっさ 」
「 は、はぁ！？別に怖くないしッ！」
「 あっそ 」
『 んじゃオレ、トイレ〜 』って、
トイレに向かう万次郎くんの服の袖を掴む。
いやあ、今行く？だって今、ほら、やばそう…ッ。
「 なに？手ぇ離してくんね？トイレ行きたいんだけど 」
「 す、すぐ戻ってくる？」
「 おねーさんオレいねぇと無理なの？」
「 ちが、違います〜〜ッ！！」
そう言われて、ぱっと手を離せば鼻歌を歌いながらトイレに向かった万次郎くん。
それから1分後。
全く帰ってこない、何してんのチビ、さっさと戻れ。
「 ひぃ…ッ！むり…ッ！万次郎くんッ…！」
「 なに 」
「 うわあッ！？」
いきなり目の前に現れた万次郎くんにビックリして
思わず変な声が出た。
そんなわたしを見た万次郎くんは、
ニタニタ口元を上げていて、嫌な予感がした。
「 泣いてんじゃん、素直に言えよ、オレがいねぇと無理だって、強がんなよ泣き虫 」
「 うッ、うっさいチビ！泣いてないし！」
「 うるせぇのはオマエだよ 」
そう言った万次郎くんは同じようにわたしの足の間に大人しく座って、無表情でテレビに目を向けていた。
何だかもう抱きつくのが恥ずかしくって、
怖いシーンにビクッて身体を揺らせば万次郎くんが振り向いてきて、『 オマエ何してんの 』って。
「 怖いなら抱きつけばいーじゃん、何してんの 」
「 だってぇ…ッ！」
「 うるせぇな、早くしろよ、口答えすんな 」
結局怖すぎて抱きつかない訳にはいかないわたしであった。
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一匹の虎 - ｻｲｺｳ (2021年11月28日 15時) (
レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 推しを眺めるような目で見ます…/// 読んで倒れそうになりました(ヤバい人)(o^^o) 最新頑張って下さい!!!!!! (2021年10月21日 6時) (レス) id: ce06c12ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 凛月さん» わあん愛して愛して() (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 厨二病兼ねた魔法少女Aさん» ありがとうございます！！頑張りますっ！！ (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆちゆ（ ; ; ）嬉しいようありがとう（ ; ; ） (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆた
| 作成日時：2021年10月20日 0時
