【おそ松さん】家出少女に愛をください (ページ2)

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「ゲフォッ」

次の瞬間、わたしを抱えていた男が倒れた。

バランスを失ったわたしの体を赤いパーカーの男の人が受け止めてくれた。

どうやらこの人が殴ったらしい。

相当強い力だったのか、不良は伸びてしまって全く起き上がる気配がない。

…な、なにこの人、強い

「もー大丈夫だよぉ、天下のカリレジェ様がお迎えに来てやったから」

そう言って赤いお兄さんは私にパチンとウインク。

「お前！？何様だよ急に先輩殴りやがって！覚悟はできてんだろーな？！？！」

「オイ、やんのかゴラァ」

不良達は驚いてるようだけど喧嘩慣れしているのか、

肩を怒らせて、完全に戦闘態勢に入っている。

一人倒したといえど、まだあと9人もいる。

心配になってカリレジェお兄さんを見上げたら、

ヘラヘラ笑っている。

「からまつ」

不意にカリレジェさんが声を出した。

「ちょっとこの子、みてて」

「おう。」

どうやら背後にいたらしい青いパーカーのお兄さん(カラ松さん)が、私を抱き上げた。

「心配しなくていいぞ子猫ちゃん。おそ松はとても強いんだ。」

カラ松さんはそう言ってふっと笑った。

それからのカリレジェさん

…じゃなくておそ松さんはカラ松さんの言った通り華麗だった。

ヒラリヒラリと不良たちの攻撃を交わし、

敵同士をわざと引き合わせたりして自滅させたり、

目にも留まらぬ速さで拳を入れ、蹴りを入れ、

あっという間に9人もの不良を倒してしまった。