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まだ多少のモヤモヤ感は残るものの

Aにはそれ以外にもモヤモヤとした受け入れ難い気持ちがあった。









A(それよりもそろそろ夏の大会が始まってそして背番号が決まる)

A(去年よりもたくさん、先輩たちや同級生の努力を見てきた)









受け入れたくないことは沢山ある

でも必ず受け入れなくてはいけない現実

1年生だった去年は3年生や2年生の努力してきた場面はほんのわずかしか見れなかったが

今年は違う、今の3年生の努力も2年生の努力も

1番近くで見てきた

だからこそ時にその現実が苦しくなる。









A(ベンチに入れるのはたった20人だけ)

A(それだけは……どうしても)









不安なことはなるべく顔にも言葉にもしない

自分に何ができるかと言ったら

選手に寄り添い支えることしか出来ない

支えるべき立場にいる人間が不安な顔をすれば

それこそ、選手たちにさらに不安やプレッシャーを与えてしまうことになる。









A(栄純は調子が上がってきてるけど、暁くんは…)

A(ボールの状態もだけどどこかフォームに違和感を覚えるのは私だけだろうか)









ただでさえ慣れない気持ちに四苦八苦しているのに

夏大に向けていい事もあるがそれとは反対に不安に思う要素がある

はっきり言って頭がパンクしそうだ。

そんなAの嫌な予感ほどよく当ってしまう









A「暁くんが病院に?」

由井「はい、投球練習の最初は問題なく見えたんですけど…途中から様子が変で」

A「フォーム、おかしくなかった?」

由井「フォームですか?」









学校終わりの部活が終わり

いつも通り各自で自主練に取り組む中

降谷は小野と由井と共に室内練習場で投球練習をしていた

だがここで問題が起こった

降谷の様子が途中から急変し体の主に背中に違和感を覚え、病院に急遽行くことになったらしい。









A(しくじった、少し変じゃないかなとは思ってたけど気のせいだとばかり…)

A(もし肩や肘にまで影響が出てたら今後にも関わってくる)









気づいていたのに大丈夫なのかと聞いた時に帰ってきた大丈夫という言葉を信じてしまった

彼はこのチームのエース、それくらいでは心配かけられないと無理をしていたかもしれないのに









A「もうほんっと私のバカ」

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年10月26日 10時

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