沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

ぷ ろ ろ ー ぐ ページ1

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アンタと話したきっかけは、

ずーっと昔、

アンタのお姉さんを通じてだ。




ミ 『あら？ひとりで何してるの？』

『……おにーちゃん…まってる、』

ミ 『私も総ちゃんを待ってるの、一緒に待とっか？ね？』




ふわっと笑ったお姉さんは、

私と一緒に、



近藤さんの道場の向かいにある、

ちょっとした広場で、

剣のお稽古が終わるのを待った。




総 『土方コノヤロー！！』

十 『沖田先輩、うるさいっす、』




お稽古終わりのお兄ちゃんだ！

…と思ったら、

今日もいたよ。



嫌な奴。



お兄ちゃんに“死ね”なんて言う、

最低な奴。



ミ 『総ちゃん！年上の人にそんなこと言っちゃいけません！』

総 『ごめんなさい！お姉ちゃん！』



耳を疑った。


……“総ちゃん”？

……“お姉ちゃん”？


優しいこのお姉さんの弟なの？？

この、最低な奴が！？



びっくりした。



十 『…ほら、帰るぞA。』

『あっ、まって！』



お兄ちゃんの手を必死になって握れば

最低な奴が私に向かって言い放つ。



総 『テメーも姉上をとるんじゃねーよ』

総 『土方に似て最低な奴でさァ』

『さ、最低はそっちでしょ！』



……これが、

始めて、

アンタと交わした言葉。



……そんな最低な奴と、

今日まで数十年、、



『総悟！やめてって言ってるでしょ！？』

総 『くたばれ、ダブル土方コノヤロー』




……なぜだか分からないけど、

ずぅぅうううっと、

一緒にいます。




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