沖 田 と 土 方 【沖田総悟】

一番隊隊長を除いて ページ2

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総 『うわ…テメーかよ、』

『何よ！その嫌そうな顔は！』

総 『オバちゃん、ご飯は少なめで。』

『誰が“オバちゃん”よ！アンタと同い年でしょうが！！』




朝から大声を出したせいで

体力を使ってしまった。


はぁ。


溜息を吐いて、

茶碗に白ご飯を少なめに入れる。




『……はい、』

総 『…多すぎんぞ、これ。』

『…文句ばっかり言うな。』

総 『この量で“少なめ”とみなすたァ…オメーは豚なんですかィ？(笑)』




ムカッ。

顔が引き攣る。

なんで朝からアンタに…

豚呼ばわりされなきゃならないの！？



……さっさとあっちいけよ、馬鹿！



近 『お！今日はAちゃんが朝食の担当か！』

『近藤さん！おはようございます！』

近 『可愛い顔を朝から見れて幸せだ！』



そう言って、

ガッハハハと笑う近藤さん。



総悟のあとの近藤さん、

だからなのか、



いつもはゴリラにしか見えないのに、

今は、

天使に見えてしまった。




十 『朝から頑張ってんな、』

『…！お兄ちゃん！』



……“真選組のお世話係として来い”



武州から江戸に行くってなったとき

お兄ちゃんから告げられた言葉。



…お兄ちゃんと、

…みんなと、



離れたくなかったため、

まだ幼かった私は、

うん！

と、縦に首を振った。



そのため、

私の職業は、

“真選組のお世話係”

だ。



総 『何でィ。朝からニヤけた気持ち悪りぃ顔を見せてくれるなんざ、』

『き…！気持ち悪いとはなによ！』

総 『鏡で見たら分かりまさァ、』



真選組のみんなは、優しい人。



この、



栗色の髪、

紅い目、

170センチの



一番隊隊長、



沖田総悟を除いてだ。




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