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「それとAさんを貰うことは関係ありますか?」

臆することなく、下卑することもなく、サラッと言い放った竜二にAも五代目も目を見開いて固まった。

「関係、ありますか」

「い、忌々しい血と、本家の者がそんな...」

「それは俺は大丈夫だと言っているんです。こっちだって狐の呪いがあります。いつ死ぬかわからない、忌々しい血なのはこちらも同じなのでは?」

「そ、それは本家だからで...」


しどろもどろながらに五代目は言葉を紡ぐ。

しかし、第三者に本家の男は早死する呪いがある血筋と駆け落ちし、衰退させかけた血筋、どちらがより忌々しい血なのか...。


「忌々しい同士、くっついてもめんどくさいのがいなくなっていいんじゃないですか?」
「しかしだな!」



「ちょいと失礼」


まためんどくさい反論か、と思わず竜二が眉を顰めそうになった時、凛とした声が障子の向こうから聞こえてきた。返事を聞かぬ間に障子が開かれた。


「あ、姐さん」

「Aちゃん、花開院くん、すみませんね。お邪魔します」


現れたのは五代目の娘。Aはいつも姐さんと慕っていた人物だ。

竜二の隣に座るとキッと五代目を見据えて口を開いた。


「これからは私達の時代です。五代目の言い分もわかりますが未来を担うAちゃん、花開院くんの意見の方が優先させてもいいのではないですか」

「1度は壊滅寸前に行ったのだぞ。それで...」

「それを壊滅させなかったのは五代目のおかげ。しかし、今の余裕のある状態にしたのはAちゃんのお陰では。必死に毎日煤神のために走り回っていたのは五代目ではなく壊滅に追い込んだ血を持ったAです」

「確実に天才肌であるAと陰陽師である花開院の血が混ざったらどれだけ力がある子が生まれるのか」


私の味方は...二人もいる。力強い味方が二人いるいる。

ここで折れて一人で生きていくか、折れずに共に歩んでくれる人と生きていくか、腹を据えよう。覚悟しろ、自分。

3→←話し合いしましょうよ



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設定タグ:花開院竜二 , ぬらりひょんの孫   
作品ジャンル:アニメ
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福永ふたば(プロフ) - ukaさん» 閲覧並びにコメントありがとうございます。中々いいネタが考え付かず、更新を止めておりましたが、嬉しいコメントをいただき、更新意欲が湧いてきました。スローペースにはなると思いますが、これからもよろしくお願い致します! (2021年1月11日 21時) (レス) id: e13b204695 (このIDを非表示/違反報告)
uka(プロフ) - 久しぶりに読んでもう最高!!完結頑張って!! (2021年1月10日 12時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
福永ふたば(プロフ) - 柳さん» コメント、そして読んでいただきありがとうございます!!考えていた話の流れが伝わり私も嬉しい限りでございます!それにニヤニヤして頂けたとは最高の褒め言葉です...! (2019年6月19日 21時) (レス) id: b99f0074da (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 久しぶりにぬら孫の作品を読み、とても感動致しました!!夢主が可哀想でしたが、竜二のお陰で幸せになっていく様子にニヤニヤが止まりませんでした!! (2019年5月31日 0時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
福永ふたば(山きりん)(プロフ) - ジンさん» コメントありがとうございます!!同じ竜二君好きさんにとてもとても嬉しい言葉を頂けて幸せでございます…!!無理しない程度に受験頑張ってくださいね!!私はこの小説で応援しています!!改めましてありがとうございました!! (2019年1月16日 22時) (レス) id: e13b204695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:福永ふたば | 作成日時:2018年11月22日 0時

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