47話 ページ48
『あの自分で歩けますよ…？』
お姫様抱っこをされているせいか、周りの視線を集めてしまっている
「スーツの中からでもわかるぐらい血が出ているのに何を言ってるんですか」
『う゛っ』
それを言われると反抗し難い
「医務室に運ぶだけなんですから痛くても耐えてください」
(いやいやいや！この体制から私もう耐えられないんですけど！？)
それでも運んでもらってるいる所は有り難く思わなければならない
あのままだと歩けずでいたから
HIMERUさんがいて本当に良かったと思った
「着きましたよ」
エレベーターを乗り継いで医務室に到着する
「失礼します…おや？誰もいないようですね」
『本当ですね』
医務室には誰もいなかった
「一旦椅子に座らせますね」
そう言ってHIMERUさんは私を椅子に座らせてくれた
『今日打ち合わせの日だったのに…』
今日Crazy:Bの打ち合わせがあったことを思い出す
「大丈夫ですよ、寧ろあなたを放っておくほうが嫌ですからね」
そう言って絆創膏やら包帯やらを出してくる
『すいません、何から何まで…』
これじゃあプロデューサー失格だな…と呟く
「そうですか？少しぐらいプロデューサーさんもアイドルを頼ってくれてもいいのですけどね」
そう言って手当をしてくれるHIMERUさん
『……慣れてるんですね』
「まぁ多少は」
テキパキと処置をしてくれていて随分と慣れた手付きだ
『私より上手いかも……』
「プロデューサーがアイドルに負けてどうするんですか？」
『あ、そうです…よねー』
すいません…と思ってると
「…ふふ」
『！』
(HIMERUさんが笑った！初めて見たかも…)
『HIMERUさんも笑うんですね』
「当たり前ですよ、人なんですから」
『ふふ、そうですよね』
「！」
私も笑ってみせた
すると目を見開くHIMERUさん
『どうかしたんですか？』
すると我に返ったようにいつものHIMERUさんに戻る
「何でもないです…さて、手当ても終わりましたし、そろそろ行きましょうか」
そう言って立ち上がるHIMERUさん
『？そうですね』
2人で医務室を出る
「足はもう大丈夫ですか？」
『たぶん大丈夫だと思いまsｸﾞｷ…へ』
足を前に出して着地させようとした瞬間、足をグキッとやってしまった
そのまま前に倒れると思い、目を瞑ると誰かが私を支えてくれた
「はぁ…危なっかしいですね、あなたは」
HIMERUさんが支えてくれていた
『すいません…』
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唏浪(プロフ) - 氷雨さん» その気持ちわかります…！私も推しにされるとヤバいです… (2023年1月1日 21時) (
レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - HiMERU様の姫抱き最高なんですが？？？？ (2022年12月30日 21時) (レス) @page49 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唏浪 | 作成日時：2022年11月20日 19時
