Orange ball 3【青峰大輝】

６６話 ページ7

笑みがこぼれそうな口元を


両手でおさえる









どうしよう


嬉しい









　

黄瀬「…嬉しそうっスね」


『べ、別に…』


黄瀬「青峰っちが絡むとそういう顔するんスね」


『うるさい』


黄瀬「…今度誠凛と練習試合するんで
暇だったら見に来てくださいっス」


『暇だったらね』


黄瀬「待ってるっス。んじゃ、オレはこれで」





　






ひらひらと手を振りながら背中を見せる黄瀬くん







　





『黄瀬くん！






　





LINE、ありがとう！！』









　



黄瀬「“＿＿＿＿＿＿＿＿”」









　









そういうと黄瀬くんは振り向いて


何かつぶやいた









けどあまりにも小さくて

聞き取ることはできなかった









多分どういたしまして、とかかな









　









本当は直接会って


大輝から連絡先聞いてこないかな、とか


期待していた









けど、今









黄瀬くん伝いだけど


大輝が…


自分から…！！









どうしよう



なんか緊張してきた









毎日LINEしてもいいかな…


たまに、電話とかしちゃったり…！？









こんなことで浮かれてしまうけど


こんなことがすごく嬉しいんだ









　






はやく、来ないかな＿＿＿＿＿＿＿＿









　









　




・








・







・









　




けど、１週間経っても来なかった









　




柴山「こないねぇ」


『…来ない』









黄瀬くんちゃんと大輝に渡した…？








柴山「それで、練習試合見に行く？」


『うーん、その日の気分次第かな』


柴山「えー行こうよぉ」









ゆさゆさと私の肩を揺らす


するとスマホを持っていた手に振動が









大輝よお









『！！』


柴山「きた！！！」


『ちょ、どうしよう！？！？！？！？』


柴山「あははｗ乙女か！！ｗ」









うわぁ、好きな人とのLINEとかメールって


こんなにもドキドキするものなんだ…









『な、なんて返そう！？』


柴山「何でもいいと思うよ〜」









こんにちは








柴山「ちょｗ初めましてなの？ｗ」


『え、え、だって何でもって…』









こんなに緊張するLINEは初めてだ


もしかして皆もこんな感じなの！？









『あれ…』


柴山「…ん？」









返信がこない







柴山「既読スルー？」


『え』









　









二言で会話終了

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