Orange ball 3【青峰大輝】

６５話 ページ6

『え…？』









ガバッ









『わあ！？』









後ろから誰かに抱き着かれる





引き剥がして振り返るとそこにいたのは









『黄瀬くん…！？』


黄瀬「もー、Aっち何で帰っちゃうんスか！」


『え…いや、てか何抱き着いて…』


黄瀬「待っててって言ったよね！？」









え、抱き着いたことはスルー？


なに、モデルにはこれ挨拶みたいなもんなの？


え、モデルこわ()









柴山「やだ！熱愛報道！？」


『乃蒼！』


黄瀬「内緒にしてくださいっス(ﾆｶｯ」


柴山「ｽﾞｷｭﾝ」


『冗談じゃないよ…』









ほんっとにコイツは…









「今抱き着いてたよね…」

「やっぱ出来てんじゃん」

「世間にばれちゃいけない禁断の恋ってやつね」








ひそひそと楽しそうに話す女バス








『もう、こっち来て！』








黄瀬くんの腕を引っ張り

コンビニから少し離れたところへ









『あのさ〜、ホント中学の時からわかってないから言うけど、人のいるところで話しかけたりしないでくれる…？ましてや抱き着くとかありえないんだけど…』





黄瀬「何でっスか？」



『勘違いされるし女子の目の敵にされるんですが…』



黄瀬「勘違い、ねぇ…まあオレは気にしないけど？」



『黄瀬くんが気にしなくても私が気にするの！』



黄瀬「…人前じゃなきゃ…何してもいいってことっスよね？」



『は…？』









じりじりと距離を詰めてくる









『ねえ、怒るよ』


黄瀬「べつにいいよ」









いつもと違う雰囲気と口調





今私の目の前にいるのは




いつもの黄瀬くんじゃない









　






　









“男”の黄瀬くんだ＿＿＿＿＿＿＿







　









　





　





黄瀬「なーんて冗談っスよ。そんな身構えないでよ」


『なっ…』









ふざけんな！！









黄瀬「それより、LINE交換してくださいっス！」


『へ？』


黄瀬「黒子っちが教えてくんないんすよ〜」


『…嫌われてる(ﾎﾞｿｯ)』


黄瀬「ひどい！！」









といいつつちゃんと交換はした









黄瀬「これでオレの任務は終わりっス！」


『任務？』


黄瀬「青峰っちに頼まれたんス」


『……え？』


黄瀬「Aっちと連絡とりたがってるっスよ？」









　





それは、友達としてなのか


わからないけど









　









あのめんどくさがり屋の大輝が




　




自分から動いた

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