Orange ball 3【青峰大輝】

７５話 ページ16

火神side




火神「は？」







ダメってどういう意味だよ






火神「別にアイツのことが好きとか
そういうんじゃねぇし」









ただ他の女子よりも話す機会が多くなっただけで


たまたま倒れたところを助けただけで


ちょうどAが









　









　









“だいき”









　









そう口にしたところを聞いてしまっただけで









　









別にそいつが誰だろうがオレには関係のないことだし









　









ただ









ただ少し









気になっちまっただけで









　









黒子「僕別にそんなこと言ってないですよ？」


火神「なっ！！！」


黒子「火神くんってわかりやすい人ですね」


火神「だからちげぇって！」









　






ほんとうに









　








そんなんじゃねぇよ









　









・




・




・









Aside









テストは無事終わった



手ごたえはそこそこある








柴山「A〜」


『んー？』


柴山「Aの言ってたやつ出てきた！」


『そりゃよかった！』









ちらっと後ろのほうの席を見ると

火神は放心状態だった









…大丈夫なのかね









　









・

・

・









　









今日は体育館が使えなくて各自自主練

OFFであることには変わりないが

ここで遊ぶような人はいない




体育館はどこも使えなかったから

ストバスのコートに行くことにした









　









ダムダムダム









　









誰かいるなぁ

音的にボール１つ。１人だけかな

怖くない人がいいな









　









　









「オマエの光は淡すぎる」









　









　









　








『大輝…』









そこにいたのは大輝と火神だった









なんだか見たことある光景だ









それはちょうど、大輝が火神を抜いたところだった









　









青峰「A…？」









私に気付いた大輝



と、同時に火神もこちらを見る









『２人って知り合いだったんだ？』


青峰「いや、ちげーけど」


『え？…て、言うか火神あんた足怪我してんじゃないの？』


火神「何で知って…っつ」









歩き出そうとした火神が痛みを見せた




体は自然と走り出していた









『大丈夫！？』



火神「ああ…わり」








火神に肩を貸そうと近寄ったはいいが

慎重さ的に役に立たないことに気付いた

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