Orange ball 3【青峰大輝】

８４話 ページ25

黄瀬「ちなみにAっちは




オレと青峰っち




どっちが勝つと思うっスか？」









　









　
『え、知らん』



黄瀬「即答！？しかも雑ぅ！」



『だってわかんないし』



黄瀬「ﾊﾊｯ…じゃあもう一個」



『？』



黄瀬「オレと青峰っち









　






　









どっちに勝って欲しいっスか？」








　









『…え？』







黄瀬「やっぱりAっちは青峰っちっスか…？」




『うーん…まあそうかな？』




黄瀬「……」




『大輝たちが１か２位になればウィンター出場は決まるから

その分黒子くんたちが全国いける可能性高くなるしね』




黄瀬「へ？」




『え？だってそうでしょ？東京は今年特別枠を数えて

行けるのは２つ。東京には緑間くんもいるしね

そしたらみんなウィンターカップに出れるし…









…なによ』









微笑みながら私の方を見る黄瀬くんの視線を感じた








黄瀬「いや、なんつーか…」









自分の髪をｸｼｬｯとしながら空を見上げる黄瀬くん


何か言いたげそうな雰囲気で、私は次の言葉を待つ









　









　

黄瀬「オレ、やっぱAっち好きだわ」









　









　









『……？』









　









今、なんて…？









　









黄瀬「好き」









　









誰が、誰を…？









　









黄瀬「オレはAっちが好き」









　


　






　









　









ﾎﾞｯ









『！？！？////』







黄瀬「はは、可愛い」









　









状況を理解したとたん




一気に熱が上がってきて




多分、いや絶対、顔真っ赤だ








　









じりじりと近づいてくる黄瀬くん




すっと私の頬に手を添える









　









『な、冗談でしょ…？またいつもみたいにからかって…』


黄瀬「それ本気で言ってんの？」


『っ…』


黄瀬「アイツに渡したくない」


『アイツって…』


黄瀬「もしこの試合オレが勝ったら









　




　









オレの彼女になってよ」









　


　








　








『ちょっ…それは…』


黄瀬「お願い」


『だって、私は…』


黄瀬「わかってるよ」









２人の距離は１０センチくらいだろうか


さっきまで見上げていた黄瀬くんの顔は


今は同じ目線の高さにある









黄瀬「どうしても欲しいんだ






勝利も







Aも」

８５話→←８３話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す