幼馴染のアタシ２【青峰大輝】

31話 ページ1

灰崎「どうだ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
















って、またオマエは泣くなぁ」








『…ごめんなさい』












悲しいわけでも



苦しいわけでも



痛いわけでもないのに



涙が出てきた















灰崎「悪かったって」


『いえ、灰崎さんは何も…』


灰崎「ちげぇよ。わざとやったんだよ」


『え？』


灰崎「今、オレのバスケ見てダイキだと思ったろ？
わざとそうしたんだよ。ダイキの真似したってこと」


『え…』


灰崎「だから…」


『スゴイです』









灰崎「あ？」







『アタシ本当に大ちゃんかと思っちゃった
大ちゃんはバスケ上手いけど、それを真似できる
灰崎さんはもっとスゴイですね』





灰崎「…」









“祥吾くんすごい！テレビでやってたのと全く同じだった！
あの人はプロだけど、それを真似できる祥吾くんは
もっとスゴイよ！プロ以上ね！”








灰崎「蓋開けてみればAちゃんも結構似てるもんだな(ﾎﾞｿｯ)」



『…？』



灰崎「泣いたり笑ったり忙しいやつだなって言ったんだよ」



『なっ！』




灰崎「褒め言葉だよっ、と」











スパッ










『わあ…』










灰崎さんから放たれたボールは




キレイな弧を描いて




まるでネットに吸い込まれるかのように




気持ちの良い音を立てて入った

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