嫌いな貴方を落とします【シンタロー】

２１話 貴女side ページ21

あ「…？」


シンタローがさっき屋上に呼び出されていた。

何でだろう。

まぁどうせしょうもないガセネタを吹き込んでくるんだろうけども…

あの子は私とシンタローが付き合ってる(嘘)が嫌なんだよね…。

一部私のせいなんだけどw


あ「…！」ﾌﾞﾙｯ


…一瞬。

ほんの一瞬だけど

悪寒がした。

嫌な予感、シンタローにも私にも関係している何か…

それが動き出してるような気がするんだ…。


早く戻ってきてよシンタロー…。




ｶﾞﾗｯ


あ「あ、シンタロ…。」

シ「どういう事だよ！これ！！」

あ「…え？」

シ「この人殺し！！！」


シンタローが訴えてきたのは

手に持っている写真。

そこに写っているのは私とアヤノ…。

しかも、

私がアヤノを突き落としている写真。


あ「何これ！私こんなの知らない！」


本当の事だ。

私がアヤノを突き落とすなんてありえない。


シ「お前がアヤノの事心配してたのも、悲しんでたのも全部演技なんだろ！？」

あ「違うって！！本当に知らない！」


あぁ…

壊れてく。

また嫌われちゃう。


シ「…もういい。俺に二度と関わるなよ？」

あ「…！？」


そんな…

そんなのって…。



そっか

シンタローはアヤノの事が好きなんだ。

怒るのも仕方ないね。

でも

シンタローに嫌われるのは…









嫌だ。

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