27:桂生誕祭1 ページ29
「A〜街に行くよ!!」
「は?え、ちょ杏殿!」
さてはてそんなこんなでやってきたAの誕生日。
授業が終われば今度は剣道の稽古なので準備をしようと立ち上がったAの腕を両端から女子達が掴む。
「せんせーい!ちょっとA借りるね!」
師の方を助けを求めて見る。
「えぇ、日が暮れるより前には返してくださいね」
「私は物かなにかですか!!銀時、高杉!稽古するだろ」
周りを見やって見つけた2人組に望みをかけて声をかける。
「いや、今日は俺ら2人で決着付けるからいいわ。な?高杉」
銀時の呼び掛けにコクリと頷いた高杉を見てなんでお前ら珍しく仲良さげなんだよ、と最後の望みをかけて差し出した手をAは力なく下ろした。
「稽古が…」
諦めて(文句を垂れつつも)素直に歩き始めたAいつの間に居たのか狐が寄り添うようにして歩く。
「もう、そんなに私達と出かけるのが嫌?」
それを見た塾生の中でも年長者の杏が口を膨らませる。
「そういう訳じゃないのだが」
「だってAってばいーっつも銀時とか晋助と居て私達のこと構ってくれないじゃん」
そうだそうだとみんなに言われてしまいAはぐっ、と言い淀む。
確かに日頃のAと言えば女共と遊ぶよりも男共と竹刀を突き合わせることの方が多い。
「たまには女の子同士で遊ぶのもいいでしょ?」
「…そうだな」
Aが納得したのか頷いたのを見て取り囲んでいた女子達が悪巧み顔になる。
「じゃあまずこの前選んだこのお洋服に着替えよっか」
「…は?」
いつの間に手にしていたのかいつの日かに選んだ梅の花があしらわれた着物を杏が手にしていた。
そして再び強引にタイミングよく着いた杏の家に引きづって行く。
「おい、それは聞いてないぞ!!」
「せっかくあげたんだから着・て・よ・ね!」
ズルズルと無残にも引きづられていくAを見て狐はやれやれと深いため息のようなものをついた。
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茉莉(プロフ) - 宇治さん» めちゃくちゃ返信遅くてすみません!宇治さん、ありがとうございます!! (2019年5月5日 22時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - こんばんは、宇治です。女の子要素無しの夢主、良いじゃないですか…!!好きです。とても。更新頑張ってくださいね!応援してます! (2019年4月15日 0時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 赤蛮奇さん» ですよね!幼少期はみんな可愛いですけど高杉の可愛さは異常…!ありがとうございます (2019年4月4日 12時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
赤蛮奇 - 幼少期高杉ヤバイですよね!アレはもう犯罪級ですよね!更新頑張ってください楽しみにしてます! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - (о´∀`о)さん» ありがとうございます! (2019年3月24日 19時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
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