＃�将� ページ21
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『 今日はハロウィーンでしょう？だから、わがままだけれど貴方ともこの日を楽しみたかったの。
かといっていきなり私のような仮装はセブルスにとってハードルが高いでしょうし … せめて雰囲気だけでも楽しんで貰えたら、と思って 』
「 … そうか、変に気を使わせてしまってすまない。
では、そうだな … この場合はトリック・オア・トリート、で合っているか。すまない、こういう行事には疎いんだ 」
『 そんなことないわ、バッチリよ！ 』
言い慣れていないのかたどたどしくそう言葉を紡いだ彼の手にビジューが施された小さな緑色の缶を置く。
中身を確認しようと恐る恐る蓋を開けたセブルスの黒色の瞳が零れそうな程大きく見開かれ、そこに色とりどりの色彩が映りこんだ。
「 このキャンディは、もしかして 」
『 ええ、貴方いつも沢山の本を読んでいるでしょう？だから手を汚さずに糖分や栄養を摂取できたら、と思って母に薬草を使ったレシピを教えてもらったの。
ストレスや目の疲労を取る効果もあってね … あ、安心して、味は私が保証するわ！ 』
「 ふっ、そうか。それでは大事に頂かせてもらおう。気遣い感謝する。Mrs.ヤガミにもそう伝えておいてくれると嬉しい 」
『 え、ええ！それはもちろん！ 』
思いがけず見てしまったセブルスの笑みに釘付けになってしまった視線を慌ててビジュー缶に移す。
普段からシリウスやジェームズ達を見ているせいか感覚が麻痺していたもののそういえば彼ももかなりの美形だった事を思い出した。
スリザリンという寮の印象は仕方ないにしろ、少なくともこの妙に近寄り難い雰囲気さえ無くなればきっと彼らと同じかそれ以上のファンがつくのでは無いだろうか。
『 … セブルス、貴方もっと笑った方がきっとモテるわよ 』
「 … リリーやかつての先輩にもそう言われたが、僕はどうも笑うのが苦手なんだ。でも、なるべく善処しようと思う 」
そう言って先程の自然な笑顔とは変わりギギ、と効果音がつきそうな精一杯の笑顔を浮かべた後、またいつもの仏頂面に戻ってしまったセブルスに可愛さを覚えつつ、リリーがこちらに気づいてやって来るまでの間、２人でハロウィーンや魔法薬学について話に花を咲かせた。
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箱 - すてきな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年3月31日 20時) (
レス) @page27 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - そうだったんですね！何も知らずに言ってしまっていました、すみません！これからも頑張って下さい！ (2023年3月20日 14時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃかま 。(プロフ) - イジーさん» 実はジェームズがシーカーであるかチェイサーであるかは作者様のインタビューと映画で異なっているんです…なのでこの小説はインタビューに沿ってチェイサーという設定にしています！ (2023年3月10日 1時) (レス) id: c589118b68 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - とても面白かったです！ですが、ジェームスってシーカーではありませんか？間違っていたらすみません。これからも頑張ってください！ (2023年2月18日 18時) (レス) @page14 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とっても面白くて思わずニヤけちゃいました…！これからも頑張ってください〜！ (2020年5月9日 12時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃかま 。 | 作成日時：2019年12月17日 22時
