37話 ページ37
ホグワーツからここまで姿くらましをするだけの体力、そして魔力は、もう完全に尽きてしまったようだ
薬の効果でAの魔力が完全に弱まる前に、ここへ来れたのだけは運が良かった
｢ホグワーツで何があった？魔法省か？｣
焦るシリウスに、Aが力なく笑う
｢…そう、でも……大丈夫、｣
大丈夫だから、とそれだけは伝えないと、シリウスは今にもここから飛び出してしまいそうだ
｢大丈夫な様子には見えない
怪我は？｣
リーマスが冷静に聞くと、Aは首を横に振った
｢怪我、はして、ない…でも、｣
そこまで言ったところで、Aの身体が床から数センチ浮いた
｢残りは後で聞こう
今は身体を休めるのが先だ｣
話すだけでも苦しそうなAをこれ以上こんな玄関にいさせるわけにいかなかった
シリウスがAの身体を抱えて空いている部屋に入る
｢何か必要なものがあるなら…｣
リーマスがその後から部屋に入って聞くと、ベッドに身体を横たえたAが答えた
｢ううん、平気……ありがとう、2人とも…｣
｢何をされた？魔法省に
ホグワーツであったのか？｣
少しだけ落ち着いたAの傍らでシリウスが聞くと、Aは重たく頷いた
｢私の…魔力を、弱める方の薬……を、魔法省が、持ってたの｣
途切れ途切れになりながらだったが、2人にはその説明だけで十分だった
｢それを飲むのが、新聞に書かれていた条件、ってわけだね｣
｢…そういう、こと｣
｢なら確かに、我々にできることはないか…｣
以前この薬の被害にあった時のことを、2人もよく覚えていた
おそらくその時の薬からさらに威力は増しているだろうということは、体感しているAだけがわかっていた
それを説明するだけの余裕はなかったが
｢少し、休む…から、｣
とにかく何を話すにしてもこの状態から回復しなければならない
｢ああ、それがいい｣
2人ともすぐに立ち上がる
しかしシリウスが部屋を出ようとすると、その背中にAが声をかけた
｢シリウス、｣
｢どうした？｣
｢外、行かない、でね…絶対、ダメだからね……｣
シリウスは苦笑いをした
この状況でも自分が心配される立場とは
そしてそれを聞き、先に部屋を出ていたリーマスがシリウスに声をかける
｢皆への報告は私が行くから、シリウスはAのそばにいる方がいい｣
｢だが…｣
シリウスが何かを言う前に、リーマスが部屋の扉をしめる
Aはもう眠っていて、何も答えることはなかった
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マニ。(プロフ) - ターコイズさん» ✉️。ありがとうございます。ターコイズさんのボードの方に返事送ったので通知来てると思います。ボード返事待ってます！ (1月23日 7時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - マニ。さん» こんにちは〜！作品読んでくださってありがとうございます！お誘いもとっても嬉しいです。ボードあまり慣れてないのですがぜひお話させてください！ (1月23日 4時) (レス) id: e084e939a0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ターコイズさん» ✉️。こんにちは！いつも作品見ています。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖 (1月22日 7時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - くろあんさん» 返信遅くなって申し訳ございません。読んでくださってありがとうございます！受験の励みになったこと大変光栄です。今も大変な時期でしょうか…！？遠くから応援しております！頑張ってください！コメントありがとうございました。 (1月22日 5時) (レス) id: e084e939a0 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - tukina0123さん» 返信遅くなって申し訳ございません。親世代から長々と読んでくださってありがとうございます！更新頑張りま〜す！！ (1月22日 5時) (レス) id: e084e939a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ターコイズ | 作成日時：2021年11月20日 2時
