其の九十九 ページ5
「んーっ…やっぱりここが落ち着くな…」
鏡花「…美味しい」
太宰「いつ食べてもAの料理は美味しいねぇ!…でもまた徹夜でしょ、何徹?」
「ま、まだ三徹…」
鏡花「もっと寝て。不眠は仕事に影響する」
「す、すまん…」
敦「の前になんで僕の部屋で夕飯食べてるんですかお二人」
「偶にはお邪魔しようかと。いいだろう、作ったのは俺と鏡花だ」
敦「そういう問題!?美味しいけど!!」
マフィアの拠点から買い物して帰ってきて敦の部屋に到着した時、たまたま治と出会してここで食べようって事になったんだ。
鏡花も賛成してくれて、仲良く飯作って現在食事中。
「大人数で食べると美味いな」
敦「思えば僕達ってみんな1人…」
敦がそう云うと、全員の箸が止まった。
俺は両親に捨てられた、敦は地獄のような施設で育ち、鏡花は夜叉に両親を殺された。治?知らん、謎だ。彼処はそれなりに賑やかだったけどな…
「所で鏡花、あれは何だ?」
箸でとある一点を指す。良い子は真似するなよ?
そこには何か色々刺さった夜叉が居る。少しでも動こうものなら鏡花の手元にある刺さる物が飛んでいく。
鏡花「勝手に動く異能は嫌い」
コキ、と手首を鳴らしながら云う彼女は少し恐ろしいと思った。
「治触ってやれよ…動くんだとよ…」
太宰「Aに危害が及ぶようなら」
「俺の護衛かお前は」
まあ、その夜叉も社長の異能である程度の制御はできるようになった。
が、未だ完全まではいかないらしい。
俺のは簡単だったからそこまで苦労はしなかったけど、風邪みたいに突然発動するのは困る。
あれかなり心臓に悪いからな?
鏡花「夜叉が人間なら第三頚神経叢を切れば一生大人しくなるのに」
ボソリと放たれた言葉に俺と敦は冷や汗をかく。鏡花の知識怖い。
太宰「Aにも教えてあげるよ、何処をどうすれば人間が大人しくなるか」
「あ、ありがとう…?」
教わって良いものなのかそれ。探偵社にいて使うのかその知識。
敦「あ、そう云えば政府から正式許可が届いたよ。明日は初出社だね、大丈夫?」
鏡花「大丈夫、もう失敗しない。貴方が一緒だから」
鏡花の真っ直ぐな目と意志に、敦が頬を染めた。
後ろで動いた夜叉の額に包丁が刺さったのは言うまでもない。
「俺もああならないように気をつけよう」
太宰「私も気をつける…」
158人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冷たい人 - 面白いです!!!めちゃ大好きです! (2023年4月17日 22時) (レス) @page13 id: 26c600857a (このIDを非表示/違反報告)
マッキー - とても面白いです!でもこれで終わりですか?続きが読みたいです! (2018年4月8日 0時) (レス) id: 0d4948deb3 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ - 最初から読ませてもらっています!これで終わりですか?続きがきになるので、更新待ってます! (2018年2月4日 22時) (レス) id: d334659998 (このIDを非表示/違反報告)
Dear(プロフ) - 栗さん» 返信遅くなりましたすみません!ありがとうございます!頑張ります! (2017年7月3日 21時) (レス) id: fdc14bf096 (このIDを非表示/違反報告)
栗 - 楽しく読ませてもらってます。これからも更新頑張ってください! (2017年6月23日 3時) (レス) id: 6d58c9b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Dear | 作成日時:2017年4月19日 21時